最近Disney+で観た映画の感想(2021年7月)

いくつか映画を観たので一言ずつ感想を書きます。記憶があやふやなので一言ずつ……。ウォーリー以外はどれも初めて観ました。すべて英語音声と日本語字幕の組み合わせで観ています。

2021年7月28日 追記:シュガー・ラッシュを追加しました。

 

ウォーリー

評価:★★★★★

これは珍しく劇場公開時に映画館で観ていた作品で、当時も面白かったし、あらためて見直してもまったく色あせていませんでした。SFとして秀逸だし、ロボット達がめちゃめちゃかわいい。正直、萌え映画だと言ってもいい。人間も思いっきりデフォルメされていて面白い。世界観、物語、映像、すべてがすばらしい。強いて言えば、ゴキブリを登場させる必要は全くなかったと思う。

 

シンデレラ(実写版)

評価:★★★★

ド直球。名作アニメを近年になって実写化するにあたって、本気を出してきた感じですね。ディズニーさんとしても、このタイトルには全力投球でしょう。現代的に洗練しつつ、余計なものは足さず、映像も美麗ですね。元のアニメと比べると、いじわるな義姉2人がいささかポンコツ化していたのと、フェアリーゴッドマザーがなんだかバイブス高めだったのがちょっと面白アレンジでした。

 

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

評価:★★★★

1作目だけあり、新鮮。主人公のルークもイケメン。冒険活劇として楽しかった印象。話が華々しい勝利で終わって気分がよい。私が観たのは、おそらくリマスター版?古い割にはCGも良かった気がする。

 

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲

評価:★★

長い。ルークの顔が劣化してしまった……。話も、エピソード6を盛り上げるための仕込み期間のような、盛り上がりに欠けるものでイマイチ。反乱軍側も帝国側も勝たず、この話で2時間は退屈。ルーク・レイア姫・ハン=ソロの三角関係ロマンスみたいなのも強調され始めてうんざり。見所というか、興奮する情報が出てくるのは、ダースベイダーの正体が判明するところだけ。チューバッカがだいぶうざったかった。

 

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還

評価:★★★

長い。エピソード5で仕込んだ話が解決するぶん楽しい。ちゃんと反乱軍が勝つ。うざったい三角関係も無事に完結するし。それでもレイア姫のロマンスほど興味の持てない内容はないけども……。

 

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

評価:★★★

長い。エピソード6から時間が経っているので、CGがかなり進化。アナキン少年がめちゃくちゃに有能。だがポッドレースの尺は長すぎると思う。戦争の趨勢を決めたのもアナキンで、大人は何をやってるんだ……という印象がある。そのアナキン少年は、母親の供述を信用する限りは処女懐胎だそうである。ここに来てキリスト教的な話に持っていくのか?ヒロインのパドメも美形で嬉しい。女王のファッションショー。ここではまだオビワンが若くてかっこいいし、有能そう。

 

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

評価:★★★

長い。更にCGが進化し、だいぶすごいことになった。アナキン青年が高身長だしイケメンだし強い。それに対して師匠オビワンのほうがいまいち奮わず、無能というほどではないんだけども、モヤモヤする。とにかくアナキンがイケメンでパドメが美人なので画面が強い。CGも強い。CGが強いのでスターウォーズの広大な世界観の伝わりがよくなってきており、さいあく話がイマイチだったとしても世界観を感じるためのプロモーションムービーとして十分な価値を感じる。

 

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

評価:★★★

長い。エピソード1から3はもう、正直アナキンを応援する映画なんだけども、ここではアナキンが負けてしまうので残念。オビワンは対アナキン戦でめちゃめちゃ粘るけど、普段の活躍はそんなでもないので、いまいち納得感が薄い。というか総じてジェダイ評議会がポンコツで、上司に恵まれないアナキンに同情する話だったように思う。いかんせん映画の順番として先に4~6をやってしまっているため、アナキンがダークサイドに移行することは分かっており、面白みに欠ける面も。普通に1から順番にやったらよかったのでは……。スターウォーズは総じて上映時間が長く、上映時間が長いと嬉しいタイプの人向けかなと思いました。私は短いほうが好き。

 

トイ・ストーリー

評価:★★★

記念すべきピクサー初作品なんですけども、それゆえに今見るとCGのクオリティが結構厳しい。特に人間キャラクターの顔はかなり不気味。そういう歴史的な背景も含めて楽しむものとする。話としては、主人公ウッディの性格がカスだったのでちょっとのめりこめなかった。バズがいい人なのが救い。アーミーメンが誕生日パーティーを偵察するシーンと、ピザ・プラネット店内のシーンが好き。

 

モンスターズ・インク

評価:★★★★

トイ・ストーリーから数年経ち、CG映像がかなり進化。特に主人公サリーのフサフサ表現はまるでCG技術を見せびらかすかのようである。でも他モンスターの表面はまだ荒い感じ。まず世界観が独創的で楽しく、魅力的。映像も派手。話の盛り上がりやユーモアもよかった。正直に言って私は言葉を喋れないキャラクターが好きではないので、幼児が登場しなければ完璧だったなというところ。それじゃ話が成り立たないけど!

 

ラプンツェル

評価:★★★

ラプンツェルがかわいい。あと馬のマキシマスくん。日本語だとラプンツェル表記だけど、英語発音はラパンゾーって感じだった。ディズニープリンセスものなんだけど、かなり最近の作品になるので、古典的なプリンセスものとは雰囲気を変えてきたように思いました。プリンセスが不幸に浸るシーンや無力に嘆くシーンが短いというか?全体的に楽しいシーンが多かったように思います。あとプリンセス本人がだいぶ強い。髪切ったあとの姿は初めて知りました。

 

モアナと伝説の海

評価:★★★★★

期待以上に面白かった。脚本、世界観、映像、音楽の全てがクオリティ高く、序盤から「面白い」と素直に感じた。特に世界観が魅力的で、提示された伝承や謎がどう表れるのか?どうやって解決していくのか?というアドベンチャー要素が楽しかったと思う。それを支えるのが映像と音楽で、隙がない。水の表現なんかとんでもなく美しいですね。プリンセスものだと勘違いしていたのですが、良質な冒険活劇でした。ロマンスが一切ないのもすばらしいと思います。言ってみれば、主人公モアナの性別は男の子に変えても問題なく成立する内容。話が普遍的な造りをしているというか、不純物がないというか。マウイが男声だから、ミュージカル的に主人公は女声のほうが際立つよね、くらい。強いて疑問点をあげるとすれば、モアナの航海についてきた異常ニワトリはなんだったのか。コミックリリーフってやつ?

 

シュガー・ラッシュ

評価:★

評判のいい作品だと思ってたんですが、びっくりするほど駄作でした……。パロディ作なのにつまらないなんてことがあっていいのでしょうか?話の全てが「下げ」で作られていて、敵も味方も全キャラクターが不快です。特に主役のラルフが不愉快なキャラクターで、主役を全く好きになれないというのは致命的でした。そして、「下げ」で作られた話が最後の10分だけ「上げ」に転じても、それではせいぜい「元通り」にしかならないわけです。ゲームが壊れるところから話が始まって、最後にはゲームが元通り動くようになりましたというだけ。ゲームが普通に動くのは当たり前であって、それ以上を見せてくれないなら意味がないと思います。さらには、観ていて期待するようなシーンが何一つ見られない。たとえば、物語の終盤にレースが始まったら、爽快なゴールを観たいと思うのはそう不自然なことではないと思います。しかしこの映画では、ゴールぎりぎりのところでレースが中断される。そういう、思いっきり気持ちよくさせてくれない造りの話が延々と続く映画でした。「楽しい」と感じさせてくれるシーンが全然ない。パロディ作というか、これだけ豪華な他社キャラクターを登場させておいて、これほどつまらない脚本というのには全くガッカリしました。ちなみに日本語字幕もお粗末で、作中に何度も出てくる「Glitch」(「故障」とか「バグ」にあたる単語)が一度も日本語訳されませんでした。ビデオゲームが題材の作品なのに、それを訳出しないでどうするんでしょうか……。もちろんCG映像は十分な品質なのですが、話が粗末すぎて全く活きていません。残念な作品です。

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