感想 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 第12話レヴュースタァライト

運命の舞台に囚われたひかりを、華恋が救い出し、第100回聖翔祭を成功させる回

オーディションは2つ(3つ?)

戯曲 スタァライト 終章 星罪のレヴュー

アンコール 戯曲 スタァライト the Starlight Gatherer

戯曲 スタァライト 新章 星摘みのレヴュー

「星罪のレヴュー」は華恋VSひかり ひかりの勝利

「星摘みのレヴュー」は華恋VSひかり 華恋の勝利

 

 

 

尺が厳しいので、最終話の今回はもちろんオープニング省略です

 

夜中、学園の家庭科室?でヒカリ・華恋除く7人が鍋の下ごしらえをしているシーンから

「憎いんやもん」といって香子がネギを雑にぶった切っているのを双葉が諫める

マヒルはネギおいしいよとフォローする(?)

出汁の湯気で純那の眼鏡が徐々に曇る

エビ、カニをそれぞれ手に持って、クロディーヌと真矢は空腹を訴えている

二人は体も大きいし運動の量も多いだろうから腹ペコキャラでもおかしくなさそうですね

バナナは9人分の取り皿に花型のニンジンを仕込みながら、「みんなと一緒 うれしいな」と独り言

このシーンの間、本来オープニングで表示されているクレジットが出ています

 

最後に監督クレジットが表示されつつ、ヒカリの運命の舞台のシーンに切り替わり

神楽ひかり|運命の舞台

前回最後から全裸でくずおれていたorzヒカリ、立ち上がり、薄い桃色の砂漠の上に落ちていたワンピース(というか白い布、単なる貫頭衣に近い)を装備します

戯曲スタァライトのセリフを全て一人で脳内モノローグしています

離れた位置にて、前回最後に地下オーディション会場にあった入り口を抜けた華恋が、同じ砂漠の舞台に降り立ちます

 

ここでタイトルが表示

 

ヒカリは、砂漠の中から星型の石を掘り出し、星摘みの塔の近くにひたすら積み上げていきます

この間も脳内モノローグは続いています

大量に積み上げた石の上に乗り、星摘みの塔の上の星に手を伸ばすと、舞台装置が作動し、上から吊られている二つの赤い星の大きい方が解体工事の鉄球のように揺り動かされ、積み上げられた石をヒカリごと吹き飛ばしてしまいます

(ヒカリがくずおれていた地点の背景には横に倒れた東京タワーがありましたが、星摘みの塔の背後には何倍も巨大な、立ったままの東京タワーのシルエットがあります 赤い星はこのタワーから吊られている?)

ヒカリ「二人の夢は 叶わないのよ」

吹き飛ばされて仰向けに倒れていたヒカリは、一周した戯曲スタァライトのモノローグを最初から再開しつつ立ち上がり、同じ作業をまた始めます

賽の河原というやつですね

キリン「永遠に積み上げては崩され、また繰り返す 終わることのない舞台 この舞台に必要なキラめきを他人の分まで肩代わりした、死せる舞台少女の贖罪 これが彼女の選んだ、運命の舞台」

キリン「わかります」

一方で華恋はそんなヒカリのもとに歩いていく

(華恋が入場した地点とヒカリのいる地点は離れているようだが、遠くに星摘みの塔が見えるため、華恋はその方向へ歩いている)

 

画面が切り替わり、また聖翔音楽学園へ 引き続き夜中、今度は庭のテーブル

延長コードに電気ヒーターを繋いでまで、屋外で鍋を食べています

純那が「メガネメガネ」と言いながらメガネを拭くサービスシーン(?) 裸眼純那が見れます

真矢に対し、クロディーヌ「カニ好きよね」 ちなみに5話では「イモ好きよね」とも言っています

双葉が「すごいなぁ~天堂のこのカニ」と言って褒めるのに対し、クロディーヌは「私のエビもすごいから」と言い張ります 具材は各自持ち寄りの様子

バナナが(この場にはまだいない)ヒカリの分を取り分けようとして豆腐をすくうと、マヒルが「ヒカリちゃん、お豆腐苦手なの」と進言します

ブヨブヨしたものが苦手設定……生きていたのか……

香子いわく、「嵯峨野から送ってもろた、ええ豆腐やのに~」とのこと

マヒル曰く、ヒカリは更に猫舌だそうです(ニャ~ン

クロディーヌ(真矢と一緒にカニのハサミを動かして遊んでいる)がフランス語で「じゃあ、華恋は犬?」と言うと、純那は「ずっと追いかけてくるもんね、華恋」、バナナは「わん、わん」と答えます

まずなんでここでフランス語なんだクロディーヌ、というのと、お前もフランス語分かるのか純那バナナ、というツッコミ

もしかして学園でフランス語授業でもあるんでしょうか 純那は秀才設定にしても、バナナ恐ろしい子……

純那が「あの二人の面倒なんて、大変だったんじゃない?」とマヒルに振ると、割り込んで双葉が「あたしなんて香子一人でも大変」と発言

香子は「双葉はんの面倒を見てるのはウチどす」と反発しつつ自分の取り皿のネギを双葉の取り皿にこっそり移動

満を持してマヒルの回答「楽しかったよ、すごく 短い時間だったけど、本当に楽しくて、大切な時間だったよ だから……」

この席にはいないヒカリの分の取り皿にはシロクマ(ヒカリのポーチのキャラ)の付箋、華恋の取り皿には……犬?トナカイ?みたいな付箋が貼ってあります

 

再びヒカリの運命の舞台へ

ヒカリはひたすらモノローグと作業を繰り返しています

モノローグに見えましたが、セリフは全て口に出していたのでしょうか?

ひかり「私はクレールと」

華恋「運命の出会いをした」

現地に到着した華恋が、ヒカリのセリフに割り込みます

華恋「待たせてごめんね、ヒカリちゃん」(第4話にて、東京タワーの下でついに合流できた時のセリフと同じ)

少し離れて、オアシスに足を浸したキリンが眺めています

キリン「また飛び入りですねぇ わかります」

キリンの足下には上掛けのボタンが7つ転がっています

 

華恋は、来日したヒカリが一人で抱えていたものがようやく分かったことについて謝罪を述べますが、ヒカリは「あなたは誰?」と返します

記憶がない……ようにも見えましたが、どうやら戯曲スタァライトのクレールのセリフをそのまま続けているようです

つまり、ヒカリは華恋の存在を無視して、運命の舞台を継続しています

それを華恋も察したのか、フローラのセリフで応じます

ヒカリは一度足を止めますが、それでも運命を舞台を続け、華恋はそれを追いかけます

ヒカリの手は、石を掘り出して運ぶ作業でボロボロになっています

先ほどと同様にして、積み上がった石の上でヒカリが星に手を伸ばすと、今度は一緒に石の上に来ていた華恋も巻き込んで、やはり舞台装置によって吹き飛ばされてしまいます

吹き飛ばされる際、華恋はヒカリの手を掴もうとしますが、あと少しのところで届きません

 

二人は桃色の砂漠の上に投げ出されます

華恋「ヒカリちゃんは ずっとこんな舞台を…… たった一人で みんなの分のキラめきを差し出して これがヒカリちゃんの運命の舞台?」

涙を落としながら、砂を掴みます

その背後でヒカリはまた、同じ作業を繰り返しています

華恋「どうして?どうして一人なの?ねえ、ひかりちゃん 覚えてる?あの約束のこと」

殺し文句を受けて、ヒカリは砂の中から何かを砂ごとすくい出し、手の平から砂をこぼしていきます

華恋「帰ろう、ひかりちゃん 私たちのスタァライトは まだ始まってない!」

ヒカリの手の平から砂がこぼれ切ると、そこにはいつもの星型のヘアピン(と、桜の花びらが2枚?)が

ひかり「バカ バカバカ バッ華恋」

ヒカリも涙を落とします

ひかり「いつもいつも飛び入りで どうして…… どうして会いに来るのよ」

ひかり「会いたくなっちゃうじゃない」

華恋「ひかり……ちゃん」

 

星摘みの塔が激しく砂煙を上げ、横に倒れ始めます その手前にはキリンが立っている

キリン「セリフが止まり 舞台が途切れた」

ヒカリの地点を中心にして砂漠の砂が消えていき、舞台に大きな円形の穴が開きます

ヒカリの足場ははるか下から伸びている小さな円形の足場

華恋の足場は、大きな円形の穴のフチから中央に向かって伸びている飛び込み台のような形の橋

ヒカリの足場と華恋の足場は繋がっておらず、二人の間には結構な距離があります

開いた円形の穴は、元々星摘みの塔があってキリンが立っていた位置までを含むか含まないかギリギリくらいの大きさ

 

ヒカリの足場にはティアラの意匠があります

足場全体を覆う大きさなので、頭につけるティアラと比べるとはるかに大きい

ヒカリの足場はゆっくりと下に降りていきます

ひかり「この星のティアラには何の意味もない フローラとクレールが目指したあの星と同じ 運命の舞台へと 新たな罪人を誘うための光 さよなら 華恋」

奈落に飲み込まれていくヒカリを華恋は見つめていましたが、完全に見えなくなった頃、助走をつけて底の見えない穴の中心へと飛び込みます

華恋「約束したんだから! 私は ううん 私たちは 絶対一緒にスタァになるって!」

 

アタシ再生産のバンク

華恋の王冠ヘアピンが溶鉱炉の中へ

 

戯曲 スタァライト

終章

REVUE

星罪のレヴュー

 

ヒカリと華恋は地下オーディション会場に

ひかり「ここは私の運命の舞台 たった一人で演じ続ける運命の舞台 あの星を掴もうとしてキラめきをなくした」

砂漠で着ていた衣装を脱ぎ、ポジションゼロからティアラを拾い上げ、さらに上掛けを拾い上げると、地下オーディションの衣装に切り替わっています

 

ヒカリと華恋が切り結びます

ひかり「自分で掴めなかったから 今度は奪おうとした 愚かで罪深い私の 運命の舞台!」

華恋「ひかりちゃんが罪深いなら オーディションに参加した私たち全員 同罪だよ!」

舞台装置が作動

 

キリン「なぜ私が見ているだけなのか わからない?わかります」

キリン「舞台とは 演じるものと観るものが揃って成り立つもの 演者が立ち観客が望む限り続くのです」

キリンが画面のほうを向く

キリン「そう あなたが彼女たちを見守り続けてきたように」

キリン「私は途切れさせたくない 舞台を愛する観客にして、運命の舞台の主催者 舞台少女たちの永遠の一瞬 ほとばしるキラめき 私はそれが見たいのです!」

キリン「そう あなたと一緒に わかります」

 

ヒカリは自由自在にヒモつきの短剣を操り、華恋を襲う

飛翔する短剣を避けた華恋だが、ヒモに腕を縛られてしまう

さらにそのヒモを揺られ、体を後ろに吹き飛ばされるが、剣を地面に突き立てて、舞台から落下するギリギリのところで踏みとどまる

華恋「ここには共演者も裏方もいない!一人で舞台は作れないのに!」

ひかり「あなたには失う苦しみを味わわせたくなかった」

華恋「もう味わったよ!だから!一緒に帰ろう!ひかりちゃん!」

ヒカリの投げた短剣が華恋の上掛けのボタンを直撃し粉砕します

 

赤いスポットライトが三つ華恋を照らし、円形の舞台はポジションゼロを境に中心で割れ、華恋の側は下がり始め、互いに遠ざかる

ひかり「この舞台に命を捧げ 永遠に演じ続ける」

華恋「ひかり……ちゃん?」

ひかり「それが私の贖罪 私の運命 二人の夢は叶わないのよ」

白いスポットライトの中で目を閉じ、涙を流し、上から落ちてくる砂の流れを手で受けるヒカリ

 

画面暗転

暗転から戻ると、華恋は客席にいて、ブザーが鳴ると舞台の上でオーディション衣装の華恋がクレールを演じている

華恋「あれは……クレール? たった一人であの塔に幽閉されていた少女 ひかり、ちゃん……?」

再び、華恋の王冠のヘアピンが溶鉱炉に落下する演出

 

華恋の立っていた側の舞台が再浮上し始める

華恋「ノンノンだよ ずっと幽閉されてたんだね 私たちの罪を背負って 待っててクレール あなたを取り戻しに 行くから!」

華恋「スタァライトは必ず別れる悲劇 でも、そうじゃなかった結末もあるはず 塔から落ちたけど立ち上がったフローラもいたはず!クレールに会うために!もう一度塔に登ったフローラが!」

ひかり「なに……これ……」

 

ENCORE アンコール

戯曲 スタァライト

the Starlight Gatherer

 

華恋の足場はいまやヒカリの足場と同じ高さまで戻ってきている

キリン「終わりのない運命の舞台 結末の続きが始まる……? 運命の舞台の再生産……!」

ひかり「そんなことしたら 私の運命の舞台に囚われて 華恋のキラめきも奪われちゃう!」

華恋「奪っていいよ、私の全部!」

暗転し、華恋の足場の断面に、小さなランプを並べて描写した東京タワーが灯る

華恋「奪われたって終わりじゃない 無くしたってキラめきは消えない! 舞台に立つたびに、何度だって燃え上がって生まれ変わる!」

ひかり「東京タワー……」

砕けた上掛けのボタンが修復される

華恋「アタシ 再生産!」

華恋の背後に「アタシ再生産」の電灯が点灯しブザー音

横向きの東京タワーが地下オーディションの壁を突き破り、華恋の足場を突き破り、ヒカリの足場へと突き刺さる

 

舞台装置

(星のマーク)約束タワーブリッジ(王冠のマーク)

 

キリン「飛び入りした舞台少女が結末の続きを始める……? 舞台少女による科学反応、予想もつかない舞台!」

舞台暗転し、突き刺さった東京タワー、および「アタシ再生産」の電灯が灯る

華恋は横向きの東京タワーの上を伝い、ヒカリのほうへ歩き始める

キリン「あぁ~…… これこそ!私が見たかった舞台!わかります!」

華恋「舞台少女は舞台に生かされている 私にとって舞台はひかりちゃん ひかりちゃんがいないと私の舞台は始まらないの ひかりちゃんがいなくちゃダメなの だから…… ひかりちゃんを私に 全部ちょうだい!」

 

暗転

幼ヒカリと幼華恋が観客席で手を繋いでいるシーン

ひかり「これ……知ってる 初めて二人で舞台を見た時に分かち合った…… キラめき……」

ひかり「バカ……バカバカ……バッ華恋! これじゃあ……華恋と……スタァライト、したくなるじゃない」

華恋「ひかりちゃん……!」

 

戯曲 スタァライト

新章

 

舞台の双方から回転ステップしながら中央へ近づく華恋とヒカリ

中央ですれ違い、お互い逆側へ

 

REVUE

星摘みのレヴュー

 

華恋「星屑溢れるステージに 可憐に咲かせる愛の華 99期生 愛城華恋 あなたをスタァライトしちゃいます」

ひかり「生まれ変わったキラめき胸に 溢れるひかりで舞台を照らす 99期生 神楽ひかり あたしの全て奪ってみせて」

(参考:2話の華恋の口上「星屑溢れるステージに 華麗に咲かせる愛の華 99期生 愛城華恋 みんなをスタァライトしちゃいます」)

(参考:8話のヒカリの口上「強く掲げた手のひらすり抜け 奈落に落としたあの日の誓い 再び登るさだめの舞台 たとえ悲劇で終わるとしても 99期生 神楽ひかり 全てはスタァライトのために」)

 

二人は走り出し、舞台中央で一閃、一つボタンが高く飛ぶ

桃色の砂漠に突き刺さる星型の石と、その近くには戯曲スタァライトの英語版の本

 

華恋「私たちの運命の舞台は」

ひかり「ずっと昔から始まってた」

華恋「ひかりちゃんが、私の掴もうとした星」

ひかり「華恋が、私の求めていたスタァ」

華恋「覚えてる?あの約束のこと」

ひかり「覚えてるよ、あの約束のこと」

二人「ポジション、ゼロ」

舞台の上で仰向けに寝転び、ポジションゼロのマークの上で手を繋ぐ二人

ヒカリの上掛けが離れた位置にある(つまり最後の一閃で敗北したのはヒカリ)

 

エンディングスタッフロールが開始 BGMは本来のOP曲「星のダイアローグ」

昼間の星光館(寮)、華恋の机の上には幼華恋・ヒカリの写真の隣に、ヒカリを含めた9人でカニ鍋を食べたことを証する写真が

そして第100回聖翔祭の99期生第二回公演、スタァライトの最終シーンが流れる

真矢とクロディーヌは6人の女神の役に

バナナは7人目の女神に?

そして華恋はフローラ、ヒカリはクレールに

(ブザー音)

華恋「待ってて、クレール!今行くから!」

純那・まひる「小さな星を摘んだなら、あなたは小さな幸せを手に入れる」

双葉・香子「大きな星を詰んだなら、あなたは大きな富を手に入れる」

真矢・クロディーヌ「その両方を詰んだなら あなたは永遠の願いを手に入れる」

なな「よくぞ真実に辿り着きましたね、フローラ あなたたちが女神を解放したのです 私たちはずっとあなたがたを見守ってきました 今こそ星がキラめく時」

7人の女神「星摘みは罪の赦し 星摘みは夜の奇跡」

舞台装置が動き、大きなティアラが上へと移動し、後ろからクレール(ヒカリ)が現れる

フローラ「クレール」

クレール「フローラ」

7人の女神「お持ちなさい、あなたの望んだその星を」

フローラ「見つけたよ、私たちの星を」

クレール「見つけたね、私たちの運命」

拍手喝采で幕が下りる

 

元々のOP映像の、8人がオーディション衣装で並んで立ち、幕が上がるシーン

加えて、ひかりがオーディション以上で登壇するシーン

ひかり「スタァライト これは、運命で結ばれた」

華恋「9人の舞台少女たちが紡ぐ 新しい 永遠の物語」

東京タワーの下でヒカリ・華恋が向き合うシーン、そしてポジションゼロを画面に映して、終了

 

 

 

以上メモ、以下感想

 

無事に最終回を迎えた良アニメ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」ですが、第12話の感想をどう述べたらいいものか、言葉選びにたいへん苦労しております

結論としては、「アニメ版少女☆歌劇 レヴュースタァライトは最初から最後まで面白かった!」と言ってよさそうですが、そこに至るまでちょっと時間差があったので、そこのところを書いていこうと思います。

 

このブログを書くまでに、第12回は2回視聴しております。

まず地上派で放送されたものを視聴しました。これが1回目。

そんで今、配信サイトで配信開始されたものを見ながらブログを書いているのが2回目という状態です。

1回目と2回目で結構印象が変わったので、分けて書いてみようかなと思います。

 

1回目の感想ですが、以下のような点が印象に残りました。

・ハッピーエンド最高(ハッピーエンドが好きなため)

・必要な部分にしっかり決着をつけ、ちゃんと終わらせたのが良い

・キリンが視聴者を巻き込むシーンにはインパクトがあった

・いくつか謎が残った部分はある。そこは優先順位があるし、マルチメディア展開も残っているのでそれは良し悪しだと思う

・前回の時点で察せたことだが、11話の終わりから残り1回で最後まで描写するには尺が足りていない

・話としては想定外の展開に乏しく、無難に終わった気がする(華恋が物語の続きを始めるというのは、11話の前振りそのままだった)

・話全体のオチとしても新鮮ではなかった(若者を取り巻く謎のシステムを止めるために一人が犠牲になって閉じ込められ、それを主人公が救い出すという構造は目新しくはない)

・最終回としての仕事を果たしていることは間違いないが、結果として、1話単位のインパクトでは5話や7話には届かないのではないか

・1話から12話を通して、メインヒロインの一人である神楽ひかりの魅力の描写が乏しいような……?

 

おおむね肯定なんですが、微妙に否定意見が隠せないという感じです。

賛成:否定=5:5っていうんじゃなくて、賛成:否定=8:2くらいなんですが……

11話までが面白かったので、12話にかかる期待がクソデカくなってしまい、十分な出来の最終話に対して「ン~~~~~~もっとくれよ~~~~~~」ってなってしまったというか……。

最終話30分の尺では、11話まで溜まってきたこちらの感情が消化しきれねぇ~~~的な。

でも本当に、99期生の話にキッチリ決着をつけたことは素晴らしいとこの時点で思ってました。

30分かけて、ちゃんと物語を終えたというだけで十分条件は満たしていると思います。

最初から面白いアニメというのは、謎を広げるだけ広げて、最後にまるで風呂敷を畳まず、何も決着をつけずに放置して終わる作品が多いと思っているので……。

あと、最後に付け加えた点ですが、これはもう完全に個人の感想ですが、神楽ひかりに対する思い入れがあまり形成できてませんでしたね。

最終話は当然、華恋・ヒカリの回なので、その半分に対して思い入れが小さいとなると、インパクトが物足りないのは必然かなと……

 

で、本日改めて2回目を見たわけですが、そうすると以下のような点に気付きました。

・華恋とヒカリの関係に決着をつける、残った7人にもセリフとイチャイチャ尺を僅かながらちゃんと作る、9人で思い出(鍋)を作ったという描写を前後編に分けてしっかり編み込む、第100回聖翔祭は円満に成功したという結末をOP曲を背景にエンディングとして流す、というとんでもない情報量を30分に詰め込んでいた

・一時停止や巻き戻しを連発してようやく色々と理解できた

・改めて見たら、華恋が再再生産するあたりがメチャクチャ熱くて涙ぐんでしまった

・めちゃめちゃ強欲に言えば(イチャモン)、ヒカリの積み上げた石が吹き飛ばされるシーンが2回ありますが、最初の1回は省略しても良かったような?

・結局のところ1対1の組み合わせから1人だけ漏れてしまった露崎まひるに救済はないのだろうか……

・やっぱりイマイチ神楽ひかりに対する思い入れが乏しいので、神楽ひかりのもっといいとこ見てみたい

 

要するに、1回目を見た時は深夜で、無理矢理起きてて眠かったし、一時停止や巻き戻しをしなかったので、話の大筋を掴むのに必死で、細かいところを拾ったり、純粋に映像を楽しむ余裕が無かったということですね。

改めて見てみると、十分に満足できる出来で、特に華恋の再再生産のあたりのインパクトは、全話を通じた中でも最終話としての格を十分に感じさせるシーンでした。

そして序盤から挟み込まれる鍋のシーンが思いのほか素晴らしく、ケンカすることもあったけど9人はみんな仲良しになりましたよ!という嬉しい結末を視聴者に見せてくれるし、2回+エンディングの記念写真1枚に分割して描写するのもワザマエだなぁ~と思いました。

最後の記念写真1枚で「華恋とヒカリはあのカニ鍋に間に合ったんだ!」って視聴者が感動してしまうの、たいへん憎い演出だと思いますね!(エビもすごいから。

イチャモン部分ですが、これだけ尺をギリギリにしてる回なので、いまいち長ったるい印象を受ける序盤のヒカリ単独の賽の河原シーンはちょっともったいないような気がしてしまいましたね。

といっても鍋パートの完成度が十分高いので、そこを削ってまで他の何か無理矢理入れる必要ある?っていうとこのままでいいじゃんってなるんですけど……。

あと、ここまで来て、華恋が男前を発揮するまでちょっと時間かかるのがモヤモヤするところはありますね。

前回の英語版翻訳を経て、11話最終時点では自主性や賢さなどがアップしてかなりカッコよかった印象なので、今回序盤でヒカリに対して少しオドオドしてる華恋ちゃんはちょっと物足りない

いきなりズバッと救いにかかるくらいの男前が見たかった。でも繰り返すけど再再生産のあたりめちゃくちゃカッコイイので、かっこいい華恋が見たいという欲求は完璧に満たされました。夢ッ

2回見てみてもやっぱりヒカリへの思い入れがあまり形成できてないのは事実だったので、漫画版とかでヒカリの良さを補充してもらって、華恋・ヒカリのカップルに納得感が欲しいですね。

で、そうするとカップルから一人だけ弾き出されたマヒルがかわいそうなので、マヒルに対する救済もなんかしら欲しい マヒルさん好き……

3人で付き合っちゃえば?そうしなよ。それがいい。

 

アニメ版の前日譚を描く漫画版、オーバーチュアっていうのもあるんですよね。

これは1巻は読みまして、こちらもかなり良いんです。

で、2巻を待ってるところなんですけど、既に公開されてるはずの部分にヒカリ回があるはず。

僕はそれをまだ見れてないわけなんですよね。

本来はそこでヒカリ圧を補充できているのかもしれない。

ひとまず次は漫画版の2巻を待ってみようと思います。

 

そんなわけで、2回見直したところで「アニメ版少女☆歌劇 レヴュースタァライトは最初から最後まで面白いアニメだった!」と言えるようになりました。

良かった。よいアニメでした。

 

ところで、記事はまだ終わらないわけなんですが、キリンがこっちに話しかけてくる部分はびっくりしましたね。

7話の終わりでも、大場なながこっちを向く演出がありました 怖かった

演者だけでは舞台は成り立たず、演者と観客の両方がいてこそ成り立つ……みたいなの、どっかで聞いたことがあるような気がします なんだっけな……

で、キリンが常に見続けていたからこそ、地下オーディションも舞台であり続けられた

そして何よりこれはアニメなので、アニメ視聴者たる我々が観客として舞台を成り立たせていた、と

(深読みすると、つまるところ我々がキリンであり、オーディション主催者である?このアニメを見てない人の中にはオーディションは存在しない)

多分、舞台を作る人の心構え的な話だとは思いますが、こうやって巻き込まれると、舞台と観客の相互作用みたいなのも考えさせられてしまいますね

中身があるのかどうか?はさておき、印象的な演出だったと思います

 

で、残された謎は「そもそもキリンのオーディションは何なんだ」ってことで、アニメ世界で7ヶ月もの間、女子高生を拉致ってアシがつかない謎パワーを持っているわけなんですけど

この辺は、「そういう世界だから」で済ませちゃうやつかな 作劇上で避けられない、その世界を成り立たせるための根底のファンタジー

あと、今後ソシャゲのガチャでがっぽり稼いでやろうとしてるはずなので、このシステムを使ってがっつり女の子キャラをたくさん作って戦わせないといけませんしね……。

マルチメディア展開が今のところどれも面白くて奇跡的なコンテンツに見えますが、さすがにソシャゲは手を出さない予定です。

ソシャゲは何より……純粋に「面白くない」ので……。

 

ソシャゲへの恨み語りで記事を終わらせたくないので話が飛びますが、「アタシ再生産」という単語の扱いもなかなか良かったですね

最初のほうこそ、謎の変身バンクで使われるだけで、ウテナとかそのあたりをリスペクトしてるだけか……?まあかっこいいけど……くらいの認識でしたが

再生産しているものは作中で「キラめき」と呼ばれているもので、そしてキラめきを再生産できる少女達がどうやってキラめきを再生産したのか、ちゃんと語られたのでなんとなく意味が伝わってきました

華恋とヒカリに関して言えば、「あの約束」がキラめきの元なので、それがあれば舞台にあがるたびに無限にキラめきを再生産できるってことですね

他のキャラクターもおそらくそれぞれ再生産を行っていて、それゆえ最後の周回では、大場ななのキラめきすら突破する舞台少女が4名も出たものと思います

大場ななも、度重なる周回のうちに少しずつキラめきが失われていたのかもしれませんね

それでもその大場ななも、他の舞台少女のキラめきに当てられる形で、「みんなと舞台を作りたい」という本来のキラめきを取り戻したことと思います

大きな才能を秘めていたにも関わらず、中学においては演劇の機会を得られなかった大場ななが、聖翔音楽学園に入ってついに立てた舞台、みんなと作り上げた第99回聖翔祭のスタァライト、このキラめきはあまりにも眩しくて、最初の周回ではあの天堂真矢すら全く敵わなかったわけです

それが、イレギュラーであるヒカリ帰国による華恋の再生産、華恋飛び入りによる純那の再生産(じゅんじゅん)、華恋のキラめき向上による刺激でマヒル・双葉が再生産、双葉の再生産によって香子・クロディーヌが再生産、クロディーヌの再生産によって真矢が再生産……みたいな

最終的に大場ななは新しい女神の役?にキャストされていましたが、これはもしかすると大場ななも再生産された結果、天堂真矢をまた破って獲得しているのかもしれませんね

あるいは新規脚本のボーナスで大場ななキャスト内定だったかもしれませんが

 

ここで思い出しましたが、ヒカリがイレギュラー帰国した理由はわかりません?ね

99期生1年目の間に、イギリスで何かが起きたとかそういうことになると思いますが

それこそオーバーチュアのまだ僕が読めてない部分にあるのか、あるいは周回に飽きたキリンによる干渉なのか

ヒカリといえば、てっきりヒカリの武器は更に覚醒して長剣に戻ると思っていたのですが、鍔が大きくなって、それきりでしたね

鍔が大きくなってからはワイヤーの使い方が派手になって十分強かったのはそうなんですが

これは完全に読みが外れました

キラめきの形が変わったまま、別の方向に再生産されることもあり得るみたいな描写になってたりするのかな?

 

さて99期生の2年目の聖翔祭は最高に盛り上がったものと思われますが

99期生だけでも、やろうと思えば「3年目の聖翔祭」の話ができてしまうとは思うんですよね

ロンドンの王立演劇学院のほうでも地下オーディションはあったわけだし、他の演劇学校に話を広げることも可能

舞台版も、たしかそろそろ第2回公演が始まろうとしていると思います

元々がマルチメディア展開なので、どこまで話が膨らむのか分かりませんね

僕は全部追えるとは思っていないのですが……。

ひとまず、アニメは良かったということで十分な収穫でした

そんであとは漫画版オーバーチュアも期待しておこうと思います

タイトルとURLをコピーしました