舞台感想 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#4 Climax』

目次

概要

少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#4 Climax』(公式サイト)

 

アニメや舞台でマルチメディア展開している、レヴュースタァライトシリーズの舞台です。
私は今回、1回目の公演をweb配信(定点カメラ)で鑑賞しました。

舞台版の「The LIVE」は他にもいくつかあります。
私は過去に、#1 revivalをブルーレイで、#2 Transitionをライブビューイングで、#2 revivalを現地で、青嵐をweb配信で、#3 をweb配信で観ました。
エーデルとシークフェルト中等部は観られてないです。
シークフェルト中等部はThe LIVEじゃなくてThe STAGEっていう名前なのかな?

当ブログのレヴュースタァライト関係の記事一覧はこちら

以下では今回の舞台#4に限らず、他の舞台やアニメ版、劇場版にも言及することがありますので、ネタバレを避けたい場合はどうか読まずにページを離れるようお願いいたします。

 

 

 

感想

 よかったです!相当よかった。舞台#3があまり印象に残ってなかったので、舞台#4に特に期待はなく、上演の数日前にたまたま存在を思い出して一応web配信チケットを購入……くらいの温度だったんですが、観てよかったです。

 舞台#4のお話は、劇場版のエンディングスタッフロール前後を埋める内容ですね。それぞれが進路を決めたけど、受験や卒業はどうだったのか。そこにはまだ物語があったという感じ。「99組の話はもうやりきっちゃったから、畳むしかなくない?w」みたいなことを抜かした前科が私にはあるのですが、新規の舞台1本分、十分に物語がありましたね。その節はすみませんでした~~~

 そんなわけで、舞台#4を観る上で前提となりそうなのは、まずは劇場版かな?そして、99組生以外にも走駝先生、氷雨、晶、ミチルが登場するので、このあたりをより知るためには他の舞台版も観ていると理想的でしょうか。走駝先生については舞台#1か舞台#2、氷雨さんについては舞台#2か舞台青嵐、晶さんミチルさんについては舞台エーデル?もしくはスタリラ(ソシャゲ版)のストーリーでも足りる?私は舞台エーデルや舞台ではない音楽イベントを観ていないので、晶さんがいつの間にかギャグキャラになっていてびっくりしました……(面白いのでどんどんやったらいいと思いました)。

 

 舞台#4は、お話がよかったですね~。オタク心をくすぐるギミックが多かったと思います。全体としては、少女☆歌劇 レヴュースタァライトという作品の、主役・愛城華恋の扱いが好きだな~と思いました。TVアニメ版こそ「明るく元気で周りをひっぱる女の子」くらいの扱いなんですが、それ以外の作品だとかなり、「秘めたる狂気」とか「底の知れない資質」みたいなところが描かれてて好みです。舞台#4で言えばやはり、今回は愛城華恋がレヴューを主催するという展開!過去のレヴューはキリン経由で実質的に走駝先生が主催していたようなものとも明かされる中、物語の主役が悪役の立ち位置と言えるレヴュー主催側に回るというのはたいへん熱かったです。舞台版のボスキャラである走駝先生を主役・愛城華恋が継承した……!加えて、それに至るまでの、いわばヒロインたる神楽ひかりへの怒りをついに自覚するところ、そしてレビューの結果これまでとは逆の立場になり、お互いが抱いていた感情を分かり合うところ、このあたりも物語の構造が見事だと思いました。

 各キャラクターの進路情報も楽しいですね。劇場版の時点で、まひる・真矢・双葉が新国立グループになることは分かっていましたが、そこが掘り下げられました。柳小春も同期になる様子。氷雨も新国立を受けていて、十分に受かる実力があったにも関わらず……?ということで、柳小春ではなく氷雨さんが話に大きめに絡んできたのは意外で面白かったですね。他にも、ニューヨークに一人で行くことになるかと思われた星見純那のところに実は晶さんが同期(それも主席)として合流するなど、単純に「情報」としてもおいしい内容でした。

 進路に関して、これはめちゃめちゃ驚いたので別段落にしますが、大場ななと神楽ひかりが本当に同棲していた。マジか。劇場版が終わったあと、本編に存在しない妄言としてインターネットでよくネタにされていたと記憶しています。それが公式になってしまいましたね……。なんというコンテンツ。もっとやれ。

 話のギミックとしては、新国立のクラス関係も魅力的でした。謎に包まれたエースクラス。Cクラスになって動揺しまくる天堂真矢。たぶん双葉もCクラスという話だったと思うのですが、向上心や反骨心の強い舞台少女をCクラスに配置していたということだと、一人だけBクラスに配属されたまひるの未来はいかに……。

 今回の話にあまり絡まないキャラはもはや人格が完成しつつあり、聖人めいていてそれはそれで面白かったです。クロディーヌとか。それでも真矢クロを見せてくれる。助かる。憎まれ役をよくやっていた気がする香子ですが、一人だけ先んじてプロ活動を始めているということで、今回はどことなく大人。純那ななのところは特に絡みがなかった気がしますね。成熟……。

 レヴュータイトルが過去のThe LIVEのタイトルになっているあたりからしても、これまでを知っているファンにおいしい情報大サービスという意図があったのかもしれませんね。Climaxの名に恥じないすばらしい脚本でした。さすがにこれで99期生の話は(少なくとも聖翔音楽学園の生徒としては)出し切ったんじゃないでしょうか?(まだあったら……その時はまた謝ろう)話が終わって寂しいというよりも、完璧な終わり方が観られて最高~~~という気分ですね。

 

 舞台そのものについては全然詳しくないので、演技とか演出についてはほとんど何も言えることがないのですが、今回、印象が強かったのは氷雨さんの歌唱力。歌が得意というキャラクターであることに説得力がありすぎる。門山葉子さんおみごと。それと、神楽ひかり役の三森すずこさん、去年ご出産されてましたよね……。バリバリの演技ですごすぎる。黒タイツが似合いすぎる。他の99期生役の方々も、舞台を観るたびに全員フィジカルがすごすぎると感じるし、観るたびに全員パワーアップしてる気がする。

 レヴューや曲としては、ワールドカンパニーが最初に出てくる時の曲が良かった気がしますね。舞台#4としては最初にレヴュー服・武器ありで出てくるシーンだったかな?インパクトがありました。晶さんミチルさんの武器も長くて見栄えがある。

 卒業式にも出ない自由人と化した愛城華恋、最後の私服は……どうなんだ!?ダサ……くないのか!?またロンドン郊外で星を見ていた感じなんでしょうか。リュックサックがデカすぎる。登山?そういえば、神楽ひかりは単純にもう聖翔の学籍残ってないから卒業式出ないんですね……。

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