映画感想 『アフリカン・カンフー・ナチス』(字幕)

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アフリカン・カンフー・ナチス(字幕版)(Amazon Prime Video)
上映時間84分。
Wikipediaによると、2020年にAmazon Prime Videoで公開され、日本では2021年に劇場公開もされたとのこと。

 

日本在住のドイツ人さんが二日酔いでアイデアを思いつき、自ら監督の一人としてアフリカのガーナで撮影したという映画。そして監督本人がヒトラー役をしている。何?
以下のインタビュー記事がすべてを物語ってそうなので紹介します。

ネタ系ナチス映画に苦情は来るのか? 『アフリカン・カンフー・ナチス』セバスチャン・スタイン監督インタビュー(外部リンク:「ホラー通信」)

 

 

評価・感想

総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆
手軽さ :☆☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

 明らかにB級映画・バカ映画の類です。ジャンルも間違いなくコメディを含むはず。気楽に観られる(気楽に観るほかない)。人は死ぬし残酷描写もあるけど。私自身たまたまガーナに行ったことがあるので、評価ちょい増し。総合星4にしたい気持ちもあるくらいなんだけど、踏みとどまって星3。ドイツ人監督のアフリカ映画といえども、日本人以外が楽しめる映画なのかどうかは分からないですね……。

 まずガーナって映画撮ったりしてるんだ!と思いました。ガーナでは有名な映画監督に声をかけて作っているそうです。「ガーナでは有名な映画監督」というフレーズが成り立つんですね。失礼ながら意外とよくできているのですが、ところどころめちゃめちゃチープな映像が発生しててちょっと安心。

 話もチープです。ヒトラーとか東条英機とか物騒な単語が出てきてますが、軍事や戦争の要素はほぼ無く、内容は格闘アクション。そこそこ強いけどいくらか不真面目だった主人公(ガーナ人カンフー格闘家)が、ヒトラー率いるカラテ組織に一度は敗北し、師匠を殺され、恋人も奪われたことから奮起し、出会った別の師匠の元で特訓して強くなり、トーナメントを勝ち抜いてヒトラーを倒し、恋人を取り戻す……みたいなシンプルな話。

 B級でチープなんですが、そのぶんハードルが下がりきってて楽しめたのかも。テーマが不謹慎なのは否めない。B級といえども、アフリカ人がアフリカで撮ってる映画というだけでもふだん日本で見かける映画には見られない新鮮な雰囲気があるのと、俳優さんの体つきや格闘アクションはなかなか見ごたえがあると思いました。

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