感想 劇場編集版 KING OF PRISM Shiny Seven Stars 第III章

劇場編集版 KING OF PRISM Shiny Seven Stars 第III章
感想(および視聴メモ)
(タイトルに「感想」が抜けてたので修正しました 2019/05/04)





※※※この記事は一切の容赦なくネタバレを含みます※※※
※※※まだ観てない人は読まないようにしてくださいね※※※






~~~前提~~~

2019/05/30 23時 記事カテゴリとタグを変更

2回観た感想です。
記憶違いや、見当違いの意見を含む可能性が大いにあります。

Shiny Seven Starsのことを「SSS」と略称します。
エーデルローズ生7人のことは、
「エーデルローズ生」と書いたり、「寮生」と書いたりします。

~~~~~~~~

 

◆◆点数◆◆

SSSIII章に対する私の評価は、
100点満点で、70点です。

1章と2章は100点でした。
3章も十分に面白く、特にプリズムショーは素晴らしいと思うのですが、
1章と2章を100点としてしまった以上は、
相対評価により、3章はこのくらいの点数になります。

特にユウ回には期待が大きかったのですが、
レオ回とユウ回のアニメパートが期待ほどでは無かったという感じです。
3章は、2回観て満足かなと思いました。
1章と2章の質が高すぎたのかもしれない。

なんでか、ずっと、レオ→アレク→ユウだと勘違いしていた。
レオ→ユウ→アレクであった。



◆◆◆全体的な感想◆◆◆

・話ごとの点数
  7話(レオ):50点(アニメ30点、ショー90点)
  8話(ユウ):70点(アニメ40点、ショー100点)
  9話(アレク):95点(アニメ95点、ショー90点)

・風呂
  風呂が復活。
  7話は寮の風呂、8話はホテルの風呂。
  9話だけ無い?

・朝めし
  朝めし描写は8話だけ?
  ユウの好きそうなジャンクフードだが
  (ハンバーガーと揚げ物とコーラ)、
  ユウは作曲に行き詰まっており機嫌が悪く食べていない。
  レオ回に食事描写がないのが不思議?

・仁の様子がおかしい
  仁がどうもおとなしい。
  1話の選抜オーディションの際にはYMT29にやつあたりしていたが、
  PR1SM当日には、プリズムショーを楽しんでいるように見えるし、
  理不尽な暴力や言動が見られない。
  PR1SMの前に何かがあったのかも?
  誰かと入れ替わっている、あるいは性格を修正された?
  使者(ルヰ)か、もしくは法月愛が関わってそう。
  何らかの理由で、
  PR1SMでプリズムのきらめきを取り戻さないといけないような
  責任を負うことになっていたり?
  法月愛が重篤になったりとかで。



■第7話■

レオの話。
「西園寺レオ 心に花を咲かせましょう」みたいなタイトル。
女装のくだりとレオの出自(いじめ)の2つの筋があると思われ、
女装のほうはお祭り回的な側面がありつつ、よくできていると思う。
一方で、いじめのほうは話が突飛で、描写が雑に感じた。
TVアニメ1話という尺の都合の中では、片方に特化すべきだったのでは?
そして、特化するならば女装のほうだったと思う。

▼女装のくだり

 オバレ3人から寮生へ、ミス華京院コンテストの説明。
 元々はミスターコンテストだったが、次第にミスコンとなった。
 そして外部参加者も増え、しばらくは華京院生の優勝なし。
 そこでオバレが参加してカヅキが優勝。
 これを伝統とすべく、寮生は全員参加することになる。
 実際には衣装に指定はなく、「最も盛り上げた参加者が勝ち」で、
 女装である必要はないのだが、
 自分の優勝を上書きさせるためにカヅキが女装を強く主張し、
 タイガがそれに応じる。
 レオの指導のもと全員が女装。

 当日のステージは、アイドルタイムプリパラで登場した
 「男プリ」(男のプリパラ)をオマージュしており、
 観客(多くは華京院の生徒と思われる)が「いいぜ!」と叫ぶ。
 その盛り上がりを数値化した「iize」を点数として競う。
 最大は10000iizeで、レオがこれを獲得して優勝。
  →アイドルタイムプリパラ放送開始より少し前に
   上映されたプリパラの劇場版にて、
   レオの明らかな元キャラであるレオナ・ウェストが、
   男プリへ参加する描写があったにも関わらず、
   アイドルタイムプリパラ本編ではついぞ実現しなかった。
   キンプリの西園寺レオを使ってそれを回収したのは偉い。
  →ミス華京院コンテストが最初に出たのはドラマCDらしい。
   キンプリ以前から存在するネタを使って
   話を作り上げる手腕は相変わらずお見事。
 
 華京院以外の参加者として以下のキャラが登場。
  ・ミオン・アナスタシア
    →プリリズオーロラドリーム(1期)の高峰みおん。
     オーロラドリームの時のポーズをする。
     ただし髪色が白い(元は金髪)。
     レインボーライブでも、
     劇中劇の「マジカルみおん」の看板が出ていた。
  ・アイドルグループ、∀’s(ターンエーズ)の一人
    →ラブライブのμ’s(ミューズ)と思われる。
     私はラブライブを見ていないので詳細は不明。
     人気のアイドルグループとして紹介されている。
     製作スタッフ繋がりだとか?
  ・レディオババ?
    →レディ・ガガ。何繋がりかは不明。
     細い目の上にメイクで巨大な目を描いている。
  ・何かアイドルの人?グラビア?
    →腰をこちらに向けたポーズがウリらしい人。
     雑誌記事では水着を着ていたので、グラビアかな?
 特にミオンが優勝候補として挙げられており、
 実際に2位となる9970iizeを獲得している。
 
 寮生は以下のような感じ。
  ・シン
    →ラブライブの衣装・髪型であるらしい。
  ・タイガ
    →カヅキが優勝した時の衣装(福原あん)の、
     森園わかなカラー?
  ・カケル
    →最初はラブライブだったが、変更を申し出て、
     当日はプリパラのらぁらに。
     胸の意匠が日本円のマークになっている。
  ・ユウ
    →最初は小悪魔?みたいな感じだったが、
     変更を申し出て、宇宙衛星のような奇抜な服に。
     女装ではなくコスプレ?
     ユウ回も含めて、今回のユウは「宇宙」を強調している。
  ・ミナト
    →元ネタ不明?緑の細いドレス。
     ガタイの良さが出てしまっており、ムキムキ。
     おそらくネタ枠の扱い?自信はあるようだ。
  ・ユキノジョウ
    →元ネタ不明?赤いドレス。
     女形だけあって圧倒的に美しく、
     ステージでも9960iizeを出すも、ミオンに僅かに及ばず。
  ・レオ
    →前髪を上げてショートパンツの衣装で登場。
     (それでも普通に女の子キャラの外見だが、)
     これは予定していた女装ではなく、寮生達を驚かせるが、
     アピールタイムにプリズムショーを行い、
     その中で妖精のようなドレス衣装に変身する。
     そして満点となる10000iizeを獲得して優勝。
      →妖精のような衣装だが、
       妖精といえば監督が「五城桜」名義で参加していた
       「リルリルフェアリル」が思い浮かぶ。
       更にこの回のクレジットに五城桜が入っているらしい。
       リルリルフェアリルを知らないので詳細は不明。

 また、シュワルツローズから、ツルギとアレクサンダーが参加。
 ツルギはフェミニン系キャラとして対抗意識を燃やして参加。
 アレクサンダーは「絶対参加しねえ」と言うも、
 当日、衣装を着てステージ裏にまでは来たようだ。
  ・ツルギ
   →プリパラのみれぃ?
    なぜか非常に評判が悪く、3iizeしか出ない。
  ・アレクサンダー
   →ステージに上がらず、足下しか映らないが、
    プリパラの校長(大神田グロリア)かな?
    のちにアレク回でアレクの母が出てくるが、
    アレクの母がだいぶ大神田グロリア感がある。

 ステージではアピールタイムというものがあったらしく、
 そりゃプリズムショーやるのが一番盛り上がるだろという感じである。
 視察に来ていたオバレ3人いわく、ユキノジョウ以前の4人は
 「ダメダメ」「アピールタイムが弱い」らしい。

▼レオの出自のくだり(双子の姉、いじめ、転校)

 寮生に衣装を着せた頃、レオの双子の姉が寮を訪れる。
 レオは慌てて女装を脱ぎ、
 タイガの制服を着てできるだけ男性らしくして戻ってくる。
 「男性らしくあること」が姉を安心させるという考えのようだ。
  →レオの双子の姉、西園寺きらり・西園寺ゆらりは、
   明らかにプリパラのドロシー・ウェストとレオナ・ウェスト。
   ただしレオナ・ウェストは男性であるところ、
   西園寺ゆらりは女性のようだ。
   姉妹に限らず、両親も含めて、
   ウェスト家と西園寺家は声優さんまで一緒になっている。

 寮生の前では、姉達は「様子を見に来た」とだけ言ったが、
 3人きりになってレオが訊ねると、
 姉達は実家のある北海道・札幌に戻ることにしたという。
 寂しかったら一緒に戻らないか、と誘われ、レオは悩む。
 姉達が戻ろうとする理由は、自信喪失らしい。
 きらりはモデルの卵、ゆらりはデザイナーの卵とのこと。
 
 その晩、大浴場で衣装の話をしようとすると、
 レオは落ち込んでおり、乗ってこない。
 レオはミス華京院には出られないという。
 これを心配し、レオの部屋にて事情を聞くことに。

 レオは姉達と一緒に帰る気になっている。
 レオがエーデルローズに来たくだりの説明を始める。
 もともと仲のいいユキノジョウにだけは話していたらしい。
  →寮生がそれぞれエーデルローズに入学した経緯の説明は、
   SSSの各回で共通する内容のようだ。

 キャラデザイナーの父、衣装デザイナーの母(だったかな?)、
 そして二人の姉に囲まれて、男の自覚なく育ったレオは、
 小学5年生のある日、突如いじめの対象となる。
 その理由は、中性的な存在であること。
 男女双方から疎まれ、中学に上がった頃にはついに不登校に。
 その際、救いとなったのがプリズムショーだったとのこと。
  →特に好きなのが小鳥遊おとはらしく、
   昔のレオの自室の壁にはおとはの写真が飾ってあった。
   今は寮生の集合写真になっている。
   小鳥遊おとははフェミニン属性のプリズムスタァだし、
   家系からして、「貴族の跡継ぎである身分を捨てて
   一般女性と結婚して主夫となった父」がいるので、
   そういう性別にまつわるテーマ繋がりで
   レオが小鳥遊おとはと関連付けられたものと思う。
   若干、余りキャラ同士がくっつけられた感もありつつ、
   十分な説得力はあるかも。
 レオがいじめられる原因、すなわち
 レオが女性らしく育ってしまったことに責任を感じる姉達は、
 上京に際して、レオを一緒に連れて行くことにする。
 プリズムショーが好きなこともあり、
 レオはここでエーデルローズに入学する。
  →姉達はおそらく高校卒業で上京し、専門学校へ入学だろうか?
   中学で不登校になっているレオは、中2での入学と考えられる?
   そうすると、姉達は専門学校の2年目、レオは中3で、
   姉達とレオの年齢差は4つ?
  →私の中でレオ回の評価が低い理由1・いじめの描写が雑
   20分程度の短い尺の中で、他のこともやりながら、
   突如レオにいじめられた経歴が追加されたので、
   「このキャラはいじめられてたんです!以上!次!」というテンポ。
   これだけではさすがに、「かわいそ~、泣ける~」とは思えない。
   いくらでも掘り下げられる重いテーマなので、
   やるならやるで、しっかりやらなきゃペラペラになってしまうと思う。
   また、いじめられていた時の描写で、
   ネット掲示板の書き込みのイメージはいいとして(いわゆる裏サイト?)、
   ニコニコ動画風の字幕が流れているのに違和感がある。
   それはさすがに文脈が違うのでは?
   無理矢理それっぽさを出そうとしている感じの軽い描写が多く、
   「テーマが描ききれていない」という印象。
   他のエーデルローズ生の描写が見事だっただけに、浮いている感じ。

 レオがエーデルローズに入学すると、寮の礼拝堂にて、
 カケル・タイガ・ミナト・ユウ・ユキノジョウに紹介される。
  →シンを除くと、一番最後に寮に入ってきたということになる。
 カケルはレオのことをかわいいと言って真っ先に話しかけるが、
 仕事が入って退散する。
  →カケルにかわいいと言われた理由は、
   プリパラのレオナに似ているから?(カケルがプリパラファンとすると)
   あるいは単に、カケルがかわいい男性を好きだから?
 タイガは女性が苦手なため、照れてレオに冷たくするが、
 それでレオは泣きそうになってしまい、タイガは慌てて撤回する。
 そしてレオが笑顔になると鼻血を出して倒れる。
 ミナトは普通に挨拶するが、レオの対応を見て、
 兄弟の翼(長女)に似ているという。
  →翼とミナト(と潮)の三角関係はよく分からん部分なのだが、
   レオがミナトに似ているという発言から、とりあえず、
   ミナトは翼に慕われている、ミナトから見て翼はかわいい、
   あたりを読み取っていいのだろうか。
 ユウはポーズを取りながら、先輩風を吹かせる。
  →少し上を向くポーズがかっこいい。
 レオを気にせずその場で歌舞伎の型の練習を始めるユキノジョウだったが、
 レオはそれを見初めて、ユキ様と呼ぶようになる。
  →私の中でレオ回の評価が低い理由2・礼拝堂のシーンが不気味
   レオが紹介された時、寮生が全員そっぽを向いていて不自然。
   シンが入学する前とはいえ、みんな素行が悪かったわけではないのでは?
   キャラ紹介のためとはいえ、一人ずつ挨拶するのが不自然。
   ミナトが、初対面の相手にいきなり兄弟の名前を出すのも、
   いくらなんでも視聴者を意識したセリフすぎる。
   肝心のユキノジョウとの出会いも(コメディシーンとしては面白いが)、
   いきなり「ユキ様ってお呼びしてもいいですか」は気色悪い……。

 特にユキノジョウと仲良くなり、他の寮生との仲もよく、
 レオにとってエーデルローズはかけがえない居場所となっていた。
 なので今から失うわけにはいかない、
 北海道に行って両親・姉達と話をつけてくる、とレオは決意する。
  →私の中でレオ回の評価が低い理由3・自己解決してしまう
   これはレオの部屋にみんな集まって、
   レオがミス華京院に出られない理由を聞いているシーンなのだが、
   その理由としてレオ本人が過去語りをしたら、
   自分で気分が変わってしまって、解決している。
   現実に、喋っているうちに気持ちが整理されることは確かにあると思うが、
   物語としてこの展開は、おかしいのではないだろうか?
  →私の中でレオ回の評価が低い理由4・宗教くさすぎる
   いじめで不登校になったとき、プリズムショーが唯一の救いでした。
   そこで家族の勧めでプリズムショーの専門学校へ行くことにしました。
   気の合う仲間達と出会うことができ、今ではかけがえのない居場所です。
   プリズムショー最高!一生プリズムショー!
   「プリズムショー」を任意の宗教に変えてそのまま通ると思います。
   これは言いがかりですが、
   レオ父が「そうか、そうか」と連呼するのも組み合わさってしまってひどい。
   「ホビーアニメとかでよくある話では?」とも言えるが、
   つまるところその程度の陳腐な話のラインであり、
   映画および深夜アニメとしては、パンチが足りないと言えると思います。
  →私の中でレオ回の評価が低い理由5・存在理由が弱い
   3年前にKING OF PRISMが上映されて、
   エーデルローズだけで6人もキャラクターが追加されました。
   (涼野ユウは既存キャラとして数えて)
   その中に、明らかにプリパラのレオナに似ているキャラクターがいて、
   更には双子の姉としてドロシー・レオナにそっくりなキャラが登場までして、
   これだけ意味深に話を振っておいて、プリリズ世界において特に意味はなし、
   単なるオマージュでした、終了!というのでは物足りない。
   キャラの幅を増やして話題性を盛るためだけのデザインだったのだなあと……。
   これも、SSSでの他のエーデルローズ生の掘り下げが素晴らしいために、
   相対的に見て、評価が低くなってしまっているところです。

 北海道の実家にて、西園寺一家が集結。
 このまま実家に戻るつもりの姉達と違い、
 レオは、両親と姉達に、ステージを見に来て欲しいと伝える。
 ステージとは、ミス華京院と、PR1SMのどちらも。
 ちなみにレオの両親はほとんど自我がなく、常にニコニコしており
 「あなたたちの好きなようにやりなさい」といったような内容のみ話す。

 ショー後、まるっきりプリパラTVの前の噴水にそっくりの場所にて、
 家族一同、ベンチに腰掛けている。
 姉達は、自信を失って弱気になっていたことを告白し、
 しかしレオのショーに勇気付けられ、東京での生活を続けてみると決意。
 一家で体を寄せ合い、もんじゃ焼きを食べにいこう!といって終わる。
  →これはミス華京院でのショー、PR1SMでのショー、どちらの後なんだろうか。
   実質同じものとして扱っているのだろうとは思う。
  →全編通して、西園寺きらりは、
   ドロシー・ウェストと比べるとかなり穏やかである。
   プリパラのドロシーに慣れていると、
   口が悪くないきらりにどこか物足りなさを感じてしまい、
   自分がどれだけプリパラに毒されているかを感じるのだった。
  →プリパラにおいて、ウェスト家はもんじゃ焼き屋をやっている。

▼プリズムショー

 曲名は「Twinkle Twinkle」

 最初は(一応)男性的な、前髪を上げた髪型とショートパンツ衣装で始まる。
 一応、というのはそれでも十分女性的で、
 個人的にはこの髪型はかなりかわいいと思う。
 髪色もあって、彩瀬なるっぽさを感じる。

 ジャンプ1 ~~~ my Transform
  「プリズムチェンジ」と言って衣装変更。
    →プリズムチェンジは、プリリズオーロラドリーム当時の
     コーデ変更時のかけ声。
     総じて、レオのプリズムショーはオーロラドリームネタが多い様子。
     思いっきり元ネタがプリパラなのにオーロラドリームなのは理由不明。
  さらに「なりたい自分にプリズムジャンプ」とも。
    →これもオーロラドリーム。主題?としてよく使われている。
  ジャンプ内容としては、まずショー開始時の衣装で剣を掲げる。
  その剣が徐々にハートのステッキに変わっていき、
  同時に衣装も、妖精風のドレスへ。
  この剣とステッキは、幼少期のレオのおもちゃでもあり、
  男性らしい自分・女性らしい自分を象徴するものと思われる。
  ここではレオは、たとえそのことがいじめられた原因であったとしても、
  かわいいものが好きな自分を受け入れたものと思われる。
  ジャンプ名の一部である「my Transform」は、
  プリティーリズム~プリパラまで関わっていた
  Prizmmy☆という女子ダンスボーカルユニットの曲名で、
  プリリズ・ディアマイフューチャーの1期エンディング曲。

 ジャンプ2 名称覚えられず
  手持ちのステッキにキス。
  妖精の衣装で飛び回り、最後に「あなたが大好き!」と画面に向かって言う。
  自分が迷った分、どんな相手であろうと全肯定するようなプリズムジャンプ。
  見ていると気分がよくなる。

 ミス華京院のステージでは満点を獲得し、
 PR1SMにおいても7000karats台を獲得。
 最初のモデルも変身後のモデルもとてもかわいく、
 すばらしいショーなのだが、
 なぜプリパラではなくオーロラドリームなのか?というのと、
 先にカケルがサイリウムチェンジで衣装変更をやってのけたため、
 ショー最中に衣装変更するインパクトが薄れているのが残念。
 レオに「なりたい自分にプリズムジャンプ」を言わせるのはすばらしいが、
 とはいえ元ネタはプリパラだし、プリパラも「なりたい自分になれる場所」なので、
 どうもカケルとネタが入れ違っているような気もしてしまう。
 カケルのサイリウムチェンジもすごくよかったので、
 まあ両取りは無理ということなのかもしれないが……。



■第8話■

ユウの話。
タイトルは「涼野ユウ アイアム ゼウス☆彡」?
寮生の南の国バカンス回を兼ね、
同時にユウの悩みを描いている。
南の国はおそらく沖縄?
涼野ユウには、レインボーライブからの続投キャラということで、
家族(涼野いと)や、憧れの人(蓮城寺べる)、
ライバル(速水ヒロ)との熱いエピソードを大きく期待していたのだが、
残念ながら一切触れられず、エーデルローズ内で完結の話だった。
そのためもあり、不完全燃焼な部分がいくつかある。
ただしプリズムショーはすばらしい。
期待されていた通りのプリズムライブにはとても興奮した。
ユウ以外のエーデルローズ生がたいへん不甲斐なく、
結果的にユウが完璧超人、まさに全知全能のゼウスになっている。

▼南国に行くまで

 PR1SM発表後、ユウは「ユニット曲と7人分のソロ曲を全部作る」と宣言。
 ユウは調子に乗っている。
 分量の多さなどから不安に思うも、他の人に依頼するとユウは怒るからということで、
 上級生達はそのまま任せてしまう。
  →ユウ回の寮生達の行動には多々、疑問のある行動がある。
   まずこの時点で怪しい。
   エーデルローズの解散がかかったPR1SMに対し、
   ショーの曲という重大な問題を雑に扱いすぎている。
   「エーデルローズ生たちはもっと真剣だろ」と感じる。

 しかし進捗のないまま、PR1SMの1ヶ月前になってしまう。
 焦りと苛立ちで不機嫌になるユウを、上級生達は手がつけられない。
 ただ一人「お前が自分で作るって言ったんだろ」と言おうとするタイガを、
 カケルが慌てて制止する。
  →どちらかというと、タイガのような率直な体当たりのほうが、
   ユウにとっては得るものがあるのではないだろうか?
   とにかくユウを刺激しないようにして、
   曲だけありがたく頂こう、みたいな対応が見てて辛い。
   話のオチとして、ユウが仲間を得る必要があるので、
   この時点では仲間らしく振る舞ってはいけない……みたいな、
   脚本上の都合によって、上級生たちの行動が悪化しているように思える。
   それがずっと続く。
 
 ユウに任せきりの寮生に苛立ち、もう作らねえ!と言い出すユウに対し、
 レオが、気分転換に南の国での合宿を提案する。
 ユウはそれに機嫌をなおし、合宿が行われることになる。
  →ユウに任せきりの理由として、他の寮生は音楽が分からないという。
   でもレオが衣装を作る時は協力してるだろうし、
   なぜユウに対してだけ、こうも非協力的なのか?
   いまいち整合性がないと思う。
   そもそも、プリズムショーは歌とダンスの競技なのに、
   歌のことがまるで分からない、なんて言い草もなかろう。
   ユキノジョウなんて趣味でベースを弾いているのではないか。

▼南国にて

 合宿で、ユウ以外の寮生は大いにはしゃぐ。
 ユウは歌のことが気になって楽しめておらず、
 たびたび歌のことを呼びかけるも、他の寮生に完全に無視される。
  →あまりにも酷い対応。
   映像としては派手で、寮生の楽しそうなシーンが続くが、
   それが最年少であるユウを無視、
   ひいてはPR1SMの問題を放置することで成り立っているとなると、
   エーデルローズ生に対するイメージ低下が否めない。
   普通にやってくれれば、楽しい旅行シーンなのに……。

 結局、合宿最終日まで歌のことを何もしないまま終わり、
 ユウは怒って、一人でホテルを抜け出してしまう。
 他の寮生はユウを探すが見つからず、一旦ホテルに戻る。
 ホテルの屋外プールにて、ユウのことをみんなで話す。
  →ミナトが「SOSを出していたのかもな」みたいなことを言うが、
   何度も何度も「歌はどうすんだよ」って言ってただろうが!
   ミナトのこのセリフ、
   ユウがなんら予兆を見せずに失踪していたならば使えるが、
   ユウが悩んでいるのを知っていて、
   それを散々無視していたキャラクター達が言っても何も魅力がない。
   問題の本質は、歌に限ったことではなく、
   「ユウは同い年の仲間を欲しがっていた」という話ではあるのだが、
   それにしたって、歌のことで無視していたのに言っていいセリフではない。
   話の整合性がイマイチに感じる。
 そして恒例だが、「ユウは何故エーデルローズに?」とシンが切り出し、
 「涼野いとの弟だから」「蓮城寺べるに憧れて」
 「速水ヒロをライバル視して」などが挙がる中、
 ミナトが、コウジから聞いた話なんだけど……と話し出す。
  →話し出すが、なんと何も語られず、その後の展開にも繋がらない。
   ここは要するに、レインボーライブで語られた涼野家のイザコザが、
   エーデルローズ生たちに共有されたというだけのシーンらしい。
   つまり、「今のユウの問題」には関係ない。
   いまいち必要性のわからないシーン。

 まあとにかくユウを探そう、ということになる。
  →一度捜索を打ち切っているのに、また探そうというシーン。
   なんか冗長性がある気がするんだよなあ……。
   最初に探しに行く前に、この会話シーンで良かったのでは?
 しかしユウの行き先が分からないのに探しても……と思っていると、
 タイガがふと、「寂しい時は高いところに行くもんだ」と思いつき、
 それに従って山を探しに行く。
  →「ユウの居場所を発見する工程」が突拍子もない。
   なんと、タイガの思いつきでしかない。
   別にユウとの結びつきから出てきた発想でもなく、
   単に、自分が寂しい時には高いところに行くからというだけ。
   もっとエーデルローズの結びつきを発揮してもよい場面では?
   例えば、以前タイガとユウで山に星を見に行ったことが……とか、
   そういう話をでっちあげてくれていいと思うのだが……。
    →ネットで見た言説では、
     超高いビルでいつも一番上にいる法月仁の孤独も
     描写しているのでは、とのこと。
     言われてみればそれは納得だが、
     それを暗示するために、ユウ回の話の造りがズレていては、
     元も子もないように思う。
  →ていうか、ユウが迷子になっている場所が、
   山っぽくない。
   丘、崖、草原といった風情。

 一方で少し時間をさかのぼり、出て行ったユウの話。
 ユウはギターケースを持って山へ。
 途中、シンから電話がかかってくるが、切る。
 森を抜けると、綺麗な夜空が見え、そこで腰を下ろす。
 
 ユウは、姉が所属するハッピーレイン♪、
 べるが所属するベルローズ、ヒロが所属するオバレのような、
 同い年の仲間達に憧れているのだった。
 夜空の星座に、それぞれのチームの仲の良い姿を重ねる。
 エーデルローズにおいてユウは最年少であり、
 そういった仲間は得られないのかなあ、と落胆する。

 寮生かと思いきや、姉から電話がかかってくる。
 ユウは、作曲は順調に進んでいる、自分は仲間に頼られている、など
 口から出任せを言ってしまう。
 探しに来ない寮生に苛立ちつつ、
 仕方がないから帰ろうとすると、帰り道が分からないことに気づき、
 さらに携帯電話のバッテリーも切れてしまう。
 
 何もできなくなった中、ユウは合宿のことを思い出し、
 「もしも自分が素直に楽しめていたら」と、各地での出来事を考える。
  →ここで、歌作りを無視され続けるユウではなく、
   寮生と仲良く合宿を楽しむユウの映像が流れるわけだが、
   あくまでユウの妄想というのが辛い。
 寮生達を仲間として捉え直すと、
 ふと歌詞と曲が湧いてきて、ユウはギターを弾き語る。
 これがユウの今回のソロ曲の原案となる。
  →つまり、ユウもまた自己解決してしまっており、
   上級生は結局、誰一人としてユウを助けなかった。
   同級生の仲間が欲しかった(できれば3人組?)けど、
   年齢が違ったっていいじゃないか、と自力で気付いて終わり。
   もちろんそういう解決もあるだろうし、
   ユウが精神的に強いのは結構なことだが、
   (私が期待していたべるやヒロの話をしない代わりに)
   エーデルローズ生の話をするだけで終わるのであれば、
   ユウとエーデルローズ生との相互作用が見たかったな……。
   というか、ユウに誰も手を差し伸べないエーデルローズ生達、
   さすがにちょっと自分勝手すぎない?
   今までこんな性格の描写されてなかったと思うのだが……。

 ユウが続けて弾き語っていると、
 ようやくエーデルローズ生が探しに来る。
 各々、ユウを心配したり、対応を謝罪したりする中、
 ユウは感極まって大泣きしてしまう。
  →エーデルローズ生はユウにとって仲間なんだ!という描写だが、
   あくまでユウの自力による悟りを後から肯定する形。
   「今思えば、仲間達はユウを気分転換させようとしていたんだな」
   という話に持っていくにしても、
   「歌はどうするんだ!」と問いかけるユウに、
   もっと「今は忘れて楽しめよ」と声を返すような、
   無視するのでなく、積極的に遊ばせるような対話が欲しかった。
   しかも、形はどうあれ唯一対話しようとしていたタイガを、
   むりやり黙らせる形で上級生ぐるみで対話拒否していたのは酷い。

 ホテルに戻ると、泣いたことを恥じたユウは、
 完成した自分の曲の出来が良すぎて泣いていたのだと言い張る。
 言い訳はともかく、曲が完成したことに沸き立つ寮生だが、
 ユウはあくまで自分のソロ曲ができただけだと言う。
 しかしチーム曲のほうもイメージはできているから、
 歌詞はみんなで考えろと言い、寮生もそれに応じる。
 そうして合宿最後の夜、寮生達は協力して歌詞を書き上げ、
 「ナナイロノチカイ」が完成したようだ。
  →寝落ちしたユウの手元にある楽譜に書いてあるタイトル。
   おそらく、ユニット曲の曲名?
   OPである「Shiny Seven Stars!」、
   EDである「366LOVEダイアリー」とも違う曲名。
  →全員寝落ちしており、寝相はかなり異様。
   カケルがミナトの足に抱きついていたり、
   レオがシンに後ろから思いっきり抱きついている。
   まあ、女性向けコンテンツ……といった様相。
  →ここで完成したのはせいぜいユウのソロ曲と、ユニット曲のみ。
   「あと1ヶ月」の状態から合宿に行き、
   最終日にこの状態なので、
   あと1ヶ月もかけずに、残るソロ曲6つを作り上げたのだろうか……。
   よしんば曲ができたとして、ショーの練習とか、
   どうなっているんでしょうね。
   というかPR1SMの1ヶ月前まで曲がないとなると、
   今までの回の、「PR1SM以前のショー」では、
   別の曲が使われていそうなものだが、
   まあ、気にしなくていいとこなのだろう……。

▼プリズムショー

 そうしてPR1SMのステージへ。
 つまり、ユウについては、PR1SM以外でショーをやった描写がない?
 曲名は「Shiny Stella」

 背中に、浮遊する斜め十字(クロス?)を装備した、吸血鬼のような衣装。
 姉のステージネーム、クロスを意識しているかもしれないが、
 作中ではクロスは十字(CROSS)ではなく、布(CLOTH)と明言されている。

 カットインが入ったり、手から炎が出たり、片目が光るなど、
 ユウの設定通りのイタい演出が多いのだが、
 それを含めて全てがとてもカッコよく、最高のプリズムショー。
 曲も振り付けもかっこいい。

 そして期待通りのプリズムライブ。
 ペアともを使わず、宙からギターが出現。
 それを受け取りギターソロを弾くと、楽器が変形し、
 続いてドラムソロ、キーボードソロを行う。
 これは姉が所属するハッピーレイン♪の3人のプリズムライブを、
 一人で演じきったことになる。
 涼野ユウ、全知全能のゼウス。

 ジャンプは異例の1回のみだが、
 そのジャンプはかなり尺が長く、内容も濃い。
 蓮城寺べるのソロショーを彷彿させるバラの道を飛んでゆき、
 ベルローズのシルエットが立っている山の頂きを飛び越え、
 ハッピーレイン♪のシルエットが浮かんでいる空を飛び越え、
 オバレのシルエットがいる浮島をも飛び越え、宇宙に達する。
 そこで新たな星座、すなわちエーデルローズ7人ユニットの星座を作り出し、
 ジャンプ名を宣言。
 ジャンプ名は、天地創造 ○○○○ セプテントリオン なんとか……
 プリズムジャンプ1回にも関わらず、点数は7000karats台後半。
  →同行者の1名が指摘していたが、
   レインボーライブの時の採点基準の変更が生きており、
   プリズムライブも点数に含まれるようになっていると考えられる。

 そんなわけで涼野ユウが、最年少の中学2年生ながら、
 自力で精神的な問題を解決し、8曲もの作曲をこなし、
 プリズムライブでは3つの楽器をこなし、
 レインボーライブの過去ユニットを登場させた壮大なジャンプを飛ぶ、
 全知全能のゼウスぶりを遺憾なく発揮する回でした。
 ジャンプが1回なので、ジャンプはあまり得意でないということなのだろうか?
 中学2年生といえば、レインボーライブ当時の6人と同じなので、
 あの頃の6人の活躍を考えれば、この世界ならこのくらいできるのかもしれない。
 いずれにせよ、涼野いと・神浜コウジに並ぶくらいの才覚はありそうだ。



■第9話■

アレクサンダーの話。
タイトルは「大和アレクサンダー The Charisma of Street」
幼少期のアレクが登場するも、
いくらなんでも肌が白すぎて今のアレクと繋がらなくない?というのと、
同じシュワルツ側で、高田馬場ジョージも
幼少期と見た目が大きく変わっているネタをやっているので、
やはりネタかぶりでインパクトが弱まっている点が小さな欠点。
あと唐突にペアとも・ドラチがアレクについているのだが、
意外性や、コメディ性としてはいいものの、
あまり設定が活かされたようには見えなかった。
それ以外は全体的に良く、
3章の中では1番、他の章を通しても上位の回だと思う。
主人公となるアレクだけでなく、
黒川冷の過去も補充されているし、
また法月仁のストリート系に対する感覚の遷移も興味深い、
内容の多い回になっている。

▼アレクの日常
 
 シュワルツローズの上階のスケートリンクで、
 部屋の上部にある謎のパイプ?を使って筋トレをしている。
 ジョージにそれを揶揄されるが、ひと睨みして退散させる。
 仁は、タブレット端末で、キンプラでの大会のあと
 ストリート系に対する人気が高まっているという調査結果を読んでいる。
  →アカデミー系8割、ストリート系2割くらいの円グラフから、
   アカデミー系6割、ストリート系4割くらいの円グラフに推移している?

 アレクがシュワルツローズから?自宅へ帰ってくる。
 自宅の1階は母・ヴィクトリアがマスターをしているバーであり、
 そこを通って2階の自室?へ向かう。
 母への受け答えからすると、学校には行っているらしい。
 元プロレスラーの母は豪快ながらもアレクのことを溺愛しているが、
 一方のアレクは反抗期のようで、わざとぶっきらぼうに対応する。
 おそらくアメリカ人?と見られる母は、ヘッドロックをかける、
 「愛してるよ」と口に出す等、かなり直接的に愛情表現をする。
 部屋に荷物を置き、そのまますぐ出かけようとするアレクに対し、
 空腹であることを見抜いた母は、海軍カレーを食べさせる。
 アレクの家は横須賀であり、父は日本海軍である。
  →バーの壁には、母がプロレスラーだった頃の興業が
   ブルーレイ化したというポスター広告が貼ってある。
   自分で確認していないのだが、
   その時のアレク母の対戦相手が、タイガ母らしい?
   タイガ母は東京にいた頃の経歴を隠しているフシがあり、
   タイガ回にて、隠れてプロレス誌を買っていた演出がある?
    →これを踏まえると、キンプラと今回におけるアレクVSタイガは、
     親世代から続いている戦いと言うことができるらしい。
     確かにプリズムバトルとプロレスは似ている、とかなんとか。
  →バーのBGMとして、「叙情ピンフォール」という曲がかかっている。
   この曲は「マッハ北山」という歌手クレジットで、
   プリパラのシオンを演じている声優さんが歌っている。
   これと、レオ回で登場した西園寺きらり・ゆらりを合わせて、
   第3章にはプリパラのドレッシングパフェの3人が登場している。

 アレクが道を歩いていると、3人連れの不良が道を譲る。
 だいぶ恐れられているようだ。

 アレクは、キンプラでタイガがしていたように、
 プリズムストーンを覗き込んで様子を伺っている。
 ただし目当てはカヅキではなく、黒川冷。

▼アレクの幼少期
 
 幼少期のアレクは、母いわく、病弱だったらしい。
 母ゆずりの金髪と白い肌で、今のアレクとは目の色しか共通していない。

 ある日、路地でチンピラに絡まれるが、
 そこを通りがかった黒川冷に助けられる。
 冷に憧れた幼いアレクは、冷が名乗った「ダイコクのレイ」から、
 自宅のある横須賀から大黒ふ頭までの道のりを地図で確認し、
 黒川冷に会うために大黒ふ頭へ向かう。

 埠頭の倉庫では冷がプリズムジャンプを使ってケンカに勝利しており、
 前後の会話を盗み聞いた際、黒川冷のフルネームを知ることになる。
 その後、黒川冷はストリートのカリスマとしてメディア露出が増え、
 幼アレクは夢中になって雑誌やTVで情報収集するようになる。

 幼アレクは冷の出場が予定されていたプリズムキングカップに足を運ぶが、
 そこで(レインボーライブで語られている通り)冷は出場を辞退する。
 去って行く冷に涙を落としつつも、
 幼アレクは、二度と泣かないと決意する。
  →幼アレクはプリズムキングカップに行きたいと母にねだるが、
   母には「金がない」といって拒否されている。
   幼アレクがどういった事情で大会会場にいたのかは不明。
  →去って行く冷を見て、
   「自分がストリート系を継ぐ」という発想に至ったのは何故だろう?

 その後アレクは、自分が冷の後を追ってストリートのカリスマとなるべく、
 おそらく母が以前使っていたのであろうトレーニング室を使い、
 面影が無くなるほどの激しい筋トレを始める。
 そして体格が大きくなると、
 ストリート系が集まる「ネストオブドラゴン」に入り浸るようになり、
 そこでの評判から、シュワルツローズからスカウトを受ける。
 その頃には仁科カヅキがストリートのカリスマとして有名になっており、
 そういった(アレクから見て)偽のカリスマに腹を立てていたアレクは、
 「ストリートのカリスマを名乗る人間を全員探し出すこと」を条件に、
 スカウトを受ける。
  →ストリート系スタァに興味があるという仁によるスカウト。
   仁はストリート系が嫌いだったと思うが、
   自分の好みは捨て置いて、
   台頭するストリート系に対抗できる手駒を
   シュワルツローズにも準備したということだろうか?

▼ペアとも、ドラチ

 歩道橋の上でアレクが黄昏れていると、
 卵が跳ねてきて、卵の割れる効果音と共に画面暗転する。
 この音はおそらくレインボーライブでペアともの卵が割れるのと同じ音。
 また、この歩道橋は、
 蓮城寺べるや速水ヒロが度々訪れていた場所と思われる。
 未だ卵の状態のペアとも・セシニが、最初にべるを見つけた場所でもある。

 ドラチはデフォルメされた西洋竜の形をしている。
 尻尾がコンセントになっており、アレクのトレーニングルームにて、
 巣の近くのコンセント延長タップに尻尾をつっこんでいる。
 人がいないところではアレクの後ろ隣を飛んでいるが、
 存在がバレたくないアレクは、人がいるところでは服の中に隠す。
  →ペアともと言えばプリズムライブなのだが、
   ユウはペアとも無しでプリズムライブをしていたし、
   一方でアレクはプリズムショーにペアともが何も関係していない。
   ドラチが出てきた意図は不明。
   強いて言えば、アレクの持っているプリズムのきらめきは正しいもので、
   邪悪な心の持ち主ではない、といった意味合いか。
  →同行者の一人に言われて思い出したが、
   レインボーライブの物語のあと、
   ペアともはこの世界に自然発生するようになっているようだ。
   (元々は、ピコック先生の7つの羽が変化した姿で、
    7体しか存在していなかった)

▼黒川冷と再会

 バイクにて大黒ふ頭に来ていたアレクのもとに、
 たまたま、黒川冷が現れる。
  →二人とも、この場所が好きで、気分転換に来ているような様子。
 アレクは、憧れの冷に対して礼儀正しく対応するが、
 ショーの時の荒っぽいアレクしか知らない冷は、
 そのギャップに爆笑する。
 冷は、見た目が違いすぎることもあり、
 幼少期のアレクのことを覚えていない。
 冷はアレクのショーをまずは褒めるも、
 「普通の人には過激すぎるかな」と諫め、また、
 「弱いものいじめはいけないよ」とアドバイスする。
 それを素直に受け入れるアレクのことを、
 冷は「キミはいい子だよ」と評価する。
 アレクは「PR1SMを見に来てください」と冷を招待し、
 冷はこれを歓迎する。
 帰り際、アレクは「あの時はありがとうございました」と挨拶し、
 それを受けて冷は、
 過去にアレクと会ったことがあるのだろうかと疑問に思い始める。

▼プリズムショー

 PR1SM会場の廊下にて、仁・ジョージとアレクがすれ違う。
 仁は、「つまらない真似はするなよ」とだけ声をかける。
  →やはりPR1SM会場での仁は何やらおとなしく、
   また、正々堂々とした勝負を求めているように見える?

 アレクがステージに立つと、袖にいるエーデルローズ勢は緊張する。
 特にタイガが、いざという時には乱入する覚悟を決めていると、
 そこにカヅキも現れる。
 アレクはそちらを見やり、不敵に笑う。

 曲はTRFの「survival dAnce ~no no cry more~」。
 ついにレインボーライブで使用されていないTRF楽曲が登場。
  →最近はTRFのDJ.KOOさんが
   積極的にキンプリ広報に関わってくれていることも関係ありそう?
  →オリジナルのソロ曲を踊って欲しかったという意見もあり、
   それは同意するところがある。
   一方、これはこれで驚きと興奮のある選曲。

 スタンドマイクの前で立って歌っているところから始まる。
 スタンドマイクを蹴り飛ばすと、しばらくは穏やかな振り付けが続く。
 それを見て、タイガは「なんだあいつ、チャラチャラしやがって」と言う。
  →SSSのタイガに、人をチャラチャラ呼ばわりできる道理はないと思う。
   それにおそらくレインボーライブの世界では、
   TRF楽曲こそがガチガチの硬派ストリート系であろうので、
   ここで「チャラチャラしている」という感じはないのだが……。
   TRF楽曲は黒川冷のマイソング扱いなのだろうか?
   タイガはあくまでカヅキからストリート系を学んだので、
   黒川冷からのストリート系の影響を受けていない?

 ジャンプ1 ジャンプ名覚えてない
  衣装の後ろに浮いていたパーツが自在に動き始め、
  放射状にビームを放ち、スタジアム内で乱反射する。
   →ガンダムに登場するリフレクタービット?
    自力で見た作品でないので確信はないのだが、
    何にせよ元ネタのありそうな演出。
  観客が混乱に陥ったこのジャンプを見て、
  やはり大会を壊そうとしていると判断したタイガは乱入。
  カヅキはアレクの企みに勘づき、止めようとしたが、間に合わず。
  乱入したタイガはバトル衣装になるが、
  アレクはバトル衣装にならず、そのまま挑戦を受ける。
 
 プリズムラッシュ
  カケルいわく、プリズムウォッチの新しいバトルシステムとのこと。
  キンプリでシンが行い、その後ソシャゲ版にて使われている演出。
  ここでは、二人でスピードスケートを行い、
  先にゴールしたほうが攻撃の先行権を得るというものになっている。
  先行するアレクの後ろに陣取り、スリップストリームを得たタイガが、
  わずかな差で勝利し、先行を得る。
   →プリティーシリーズでは、先行は必ず負ける。
    だが、みんな先行を取ろうとして必死になる。
    もはや様式美か。
   →ソシャゲをプレイしていた人にとっては感激らしいのだが、
    ダンスするショー映像を見たい私としては、ちょっと地味な映像だと感じた。

 プリズムバトル
  タイガ:天上天下唯牙独尊・改
  アレク:技名わからず。ハンマー投げのような技
  タイガ:割れた木刀の中から鉄剣が現れ、切りつける
  アレク:腹筋でなく背筋(斧のエフェクト)で受け止め、剣を握って投げ飛ばす
   →カヅキとアレクのバトルの時の応酬を、キンプラの時に続いて、踏襲している。
    同じ形式が繰り返されるのが嬉しい一方で、見飽きた感も否めず。
    タイガの鉄剣が現れた後、まずは剣から波動を飛ばし、
    アレクは上体を逸らしてそれを避けるのだが、
    アレクはその際、かなり焦っているように見える。
    しかしタイガが改めて斬りかかってきた時には、したり顔で背中で受け止める。

  アレク:分身し、タイガに襲いかかる
  タイガ:修羅場返し(強化版?)
   →ここで先行・後行が切り替わったらしい?
    アレクは分身し、これを見たタイガは、
    おそらくステージを破壊する技だと判断したらしく、
    技を上空に跳ね返すために、前回有効だった修羅場返しを選択。
    アレクはそのままそこに激突する。

  相打ちに見えたが、実はアレクはタイガの修羅場返しを利用しており、
  修羅場返しによって上空に打ち上げられたアレクの虹色の分身は、
  スタジアム内に美しい花火のエフェクトをもたらす。
  これによってアレクのショーは高得点を得る。
   →プリズムウォッチの採点が高性能化したことにより、
    観客が喜んでいれば、ストリート系ショーでも点数が出るようになった?
  一方で、ショーに乱入したタイガの点数は半減のペナルティがつき、
  ここでついに、シュワルツローズの点数がエーデルローズを抜き、逆転する。
   →タイガのペナルティがついた際、仁は、
    「真田か!」と不満そうにごちていた。
    仁はショーの間、ずっと熱心に見ており、
    どうにもストリート系に対して強い興味を感じさせる。
    また、アレクがバトルを芸術に昇華したことにも、
    感動している様子だった。
   →総じて、凝っていて魅力的なショーだと思うが、
    アレクのショーには激しく暴力的な内容を期待していた部分も大きく、
    物足りなさはある。
    特に、ダンス部分の振り付けはだいぶおとなしい。

  カヅキは、「今回はアレクのほうが一枚も二枚も上手だった」と評す。
  ショー後、冷のいる招待者席?を見上げるアレクの目付きから、
  冷はついに、以前助けた少年がアレクであったことに気付く。
  そして「COOL、COOLER、COOLEST!」と大絶賛する。
   →冷が「弱いものイジメはダメだよ」と指摘した点が、
    おそらく今回のアレクのショーに反映されていると思われる。
    それは(今回は)格下であるタイガに対して、
    負かすのではなく自分のショーに利用したことなのか、
    それとも立場の弱い観客達を、脅かすのではなく、
    ストリート系プリズムショーによって楽しませたことなのか?

  うまいように利用されたタイガはエーデルローズ生に対して謝罪。
  シンは、自分が巻き返す!と言って励ます。
   →どうにも、SSSではタイガは株を下げている。
    カヅキの真似事のようにアカデミー系を取り入れてみたり、
    チャラチャラするばかりだが、残りの3話に見せ場があるだろうか?


■週替わり特典映像■

レオのもの。
前半・後半に分かれている。

前半:レオの幼少期。
 レオをかっこよく育てたいきらり、かわいく育てたいゆらりがケンカし、
 衣装を引っ張りあって、ビリビリに破いてしまう。
 泣く姉達を見て、幼いレオは、
 おもちゃの剣を持ってかっこよく、一方でリボンを頭につけてかわいく演出し、
 両方を取り入れて姉達を納得、仲直りさせる。

後半:レオとユキノジョウの話。
 ユキノジョウが幼少の頃から持っているテディベア・アンディは、
 レオの父がデザインしたものだという。
 ユキノジョウはレオとの奇妙な縁を感じるのだった。
 なお、アンディはユキノジョウにとって、「最初の観客」だそうだ。
 アンディはおそらく、オーロラドリームのペアチアマスコットの色違いであり、
 レオの周りには色もそのままのペアチアマスコット(ラビチ・ベアチ)が
 たびたび登場している。

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