※ネタバレがあります。
※好ましくない場合は、続きを読まずに閉じてください。
アナと雪の女王2を字幕版で観てきました。
（字幕版と吹き替え版がある場合、私は字幕版が好き）
超～～～～～良かった。
続編って必ずしも成功するとは限らないと思うんだけど、あまり期待せずに行ったら、予想に反してめっちゃ良かった。
1よりも2のほうが好きね。
（1があったからこその2なんだけど）
ところで、日本で「アナと雪の女王」ってタイトルにしたのは商業的には成功だと思うんだけど、それはそうとして「FROZEN II」っていう原題もカッチョイイと思う。
以下めんどいので「アナ雪2」って呼称します。
印象に残ったところから言うと、ところどころ映像のインパクトがすごかった～。
主にエルサさん関係のところね。
背景が黒いシーンばっかりで私の感性が知れるところではあるけど、序盤にエルサさんが精霊を目覚めさせてしまう直前のシーンとか、中盤のエルサさんが水の馬に乗って海を渡るシーンとか、めちゃめちゃかっこよかった～～。
あと私、ポリゴンで歌って踊る映像がやたら好きなのよね。
なので、ディズニーやらピクサーのミュージカル路線のポリゴン映画、観ればだいたい好きがち。勝ちがち。
アナ雪1の「LET IT GO」のインパクトにはさすがに敵わないけど、アナ雪2も、曲と映像の両方ですばらしいシーンが多くあったと思う。
クリストフさんの曲で顔のアップがちょいちょいあるのは謎だった。
（いい曲です）
あとはストーリーなんだけど、アナ雪2はストーリーも良かったわね。
アナ雪1は正直、序盤の終わりにエルサさんが覚醒して「LET IT GO」を歌う、そこが映画のピークだと思うのね。
映像とストーリーの両方において。
そこまでのミュージカルの連打は本当にいいと思う。
でもその後が、雪山を登ったり、アナさんとハンス王子がモメたり、国難をどうこうしたりで、退屈になるのよね。
ミュージカル要素も減るし。
その点、アナ雪2は最初から最後まで、バランスよく面白かった。
物語として当然、主人公達は苦難に立ち向かうわけだけど、前作みたいに悪意ある人間の対処に苦労するわけではないのね。
先々代のやらかしが一件あって、それを当代が清算するんだけど、今ある問題を解決すると、過去の話が少しずつ判明する仕組み。
そんでもって敵は大自然、最終的にはダムという無機物だから、「人と人との醜い争い」がなくてすごく見やすかった。
人間のドロドロがあったほうが濃厚！という見方もあるかもしれないけど、私はスッキリなほうが好き……。
キャラクターに目を向けると、強大な魔力を持ってるのはエルサさんだけだから、物語の主力はやっぱりエルサさん。
でも他の主要人物にもちゃんと見所が用意されてていいわね。
アナさんがかっちょいいんだわ……顔はマブいし……。
ギャグも良かったわね。クリストフさんのテンドンが。
いうてクリストフさんもかっこいいんだわ。
ダムの件とか、自然と共存しろ的なシーンを見て、ところどころちょっと自然派（意味深）か？とも思った。
でも冷静に考えると特に何かしらの主張を感じると言えるほどではなく、考えすぎだったわね。
※2019年11月25日23時頃追記
ただやっぱ「水は記憶を持っている」連呼はいささかファンシーね……。
総じて、すっごく見やすい映画だと思う。
人間の悪意とか、社会構造の問題とかは描かれず、言ってしまえば私達のヒーロー・アナとエルサが活躍するだけの痛快アクション映画って感じ。ことさら考えさせられることとか、教訓として得られることとかは無いかもしれないけど、気持ちいい物語を、気持ちよすぎる映像と音楽で提供されるので、とても気持ちいい。
私はこういうの好きだな……。
白状してしまえば「よくできた子供向け作品」がすき……。
※2019年11月25日23時頃追記
上に訂正線を入れました。
「変わるもの・変わらないもの」を考えさせられたり、「できることをやろう」とか建設的な行動指針を説いていて、ちゃんと教育的だな～と考え直しました！
気になるところがゼロなわけではない。
なんでアナとエルサの不在をトロールの長老で代行できるの？？とか、先々代、闇討ちしておいて自分が前線でやられるとかアホか？？とか、霧に包まれた森で30年間も対立してる連中どうなってんの？？とか、いきなり生身で海渡りに挑戦するエルサさん何？？とか。
特に森の連中は、てっきり時間が止まってたとかかと思ったら、普通に霧の中で生き続けてたっぽくて、びっくりしたわね……。
まあささやかな疑問です。
そんなわけで、アナ雪2は総じてめちゃめちゃ良かったです。
以上！
