感想 ワイルド・スピード ICE BREAK(字幕版)

さてワイルド・スピードシリーズを観ていっておりますが、『スーパーコンボ』の視聴に向けた予習も今回の『ICE BREAK』(アイスブレイク)で最後!ここで予習というのは、この記事が投稿された翌日にですね、映画好きVtuberのミラナ・ラヴィーナさん(Twitter)のチャンネル(Youtube)にて『スーパーコンボ』の同時視聴――配信者と視聴者みんなで集まってAmazon Prime Videoなんかで一斉に同じ映画を観る配信――が行われるので、視聴者として参加するつもりで、せっかくなら予習しておおいに楽しむわよ!というわけです。5作目にあたる『MEGA MAX』(メガマックス)から視聴するのが予習としてはベターということでしたが、私はひとまず6作目の『EURO MISSION』(ユーロミッション)から始めて、続けて7作目の『SKY MISSION』(スカイミッション)、今回は8作目の『アイスブレイク』を観ました!

 

『ワイルド・スピード ICE BREAK(字幕版)』(Amazon Prime Video

 

※6作目、7作目、8作目と来て、いよいよ「登場キャラクターの活躍に関する感想」が増えます!これはつまりネタバレの度合いも高まっていますので、ネタバレを避けたい人はここから先は読まないでくださいね!

 

まず、『ユーロミッション』の感想でも言った通り……「私から見て気に食わないシーン」はある!私が観てきた6作目、7作目、8作目を通して、もしかするとそれは8作目が一番多かったかもしれない。具体的に言うと、「ほんの数人のために世界中を危険に巻き込む」「主人公ドミニクと恋人レティの絡み」あたりが苦手なシーンになります。今作では多発しますね。ただしこの映画の見所は「アクション」であり、そして3作も観ると「最高のキャラ燃え/萌えシーン」が発生します。そこを加点形式で行けば……最高!

 

アクション部分なんだけど、今作のアクションは「わかりやすい」と思いました。これは私からするとベタ褒めにあたります。前2作はカーチェイスが多く、そこでは無知な私が見てもよくわからん「ドライバーの足元」とか「タイヤの接地面の接写」とかが多く挿入され、多分なんかカッコイイんだけどよくはわからん!という印象もありました。今作はカーチェイスに限らず肉弾戦なども含め、「ここが見所だぜ!」っていうのがすごくわかりやすく作られていたように思います。言ってみれば視聴者に対する敷居を下げたのかも?私にとってはジャストでした。一方で直球のカーチェイスは減っていたように感じたかも?自動操縦の車の群れや、まるでサメめいて氷上の車を追いかける潜水艦など、アイデアなシーンが多かったですね。

 

そして……キャラクター!キャラクターの登場させ方がさあ……明らかにファンを喜ばせるつもりでやってる!私もいくつか大興奮なシーンがありました。主にホブス捜査官とショウ兄弟でね……こんなん嬉しいでしょ!6作目、7作目から続けて観て良かった~(5作目も観てたらもっと良かったんだろうけどね!)良かったシーンをいくつか挙げますわよ。

 

まず序盤の、ホブスが娘のサッカーチームを応援するところね!何やら気合の入った演説をしてるなあと思ったら娘のサッカーチーム。素直に騙されました。こうやって強い男のお茶目な部分を見せて狂わせるのが得意なシリーズですね?今作『アイスブレイク』は特にそう。ところで話が飛ぶけど『ユーロミッション』やら『スカイミッション』やら『アイスブレイク』やらは、日本語版タイトルにあるだけで、原題には無いのよね。原題もまあ……魅力的なタイトルではないけど……あんまりこの日本語版のタイトルは気にしちゃいけない気がするわね。さして映画の内容を言い表してない気がする……。

 

そんでミスター・ノーバディが出てくる。今回は案内役って感じで、本人の活躍はないんだけどね。強キャラ好き。ファン大喜び。部下のリトル・ノーバディ(仮名)くんは今回はまだ成長期って感じね。続きがあるならおいしい場面もありそう。

 

次はホブスが刑務所でデッカード・ショウと再会するところ。前作のデッカードは、挑戦的ながら寡黙なイメージだったんだけど、ここでのデッカードはまあ口数が減らず、ホブスを煽る煽る!このシリーズは作品ごとに割とキャラクターの性格が変わって見えるわね。デッカードはここで面白キャラになってしまいました。その後の刑務所アクションシーンも、カメラがあまり無駄に動かず、ホブスとデッカードの強さ、それぞれの戦い方の差がしっかり伝わってきて良かったですね。

 

ホブスとデッカードの確執は続くんだけど、そこに来て秘密車庫のシーン。この作品はとうぜん敵も味方もくるまがだいすき!という暗黙の了解を活かして、ホブスとデッカードの仲が微妙にほぐれて笑いあう!ヒエーッ感情!強い男と強い男が……笑顔!グエーッ!そしてホブスとデッカードが共同で任務に……と思ったらデッカードがあっさり死!そんなわけないやんけと視聴者にも分かるんだけど、とはいえ離脱です。残念だなあ

 

そうしてデッカードがいないまま話は進んでいく、味方は大ピンチ、そんなとき敵の管制機に潜入しようとする特殊部隊めいた二人、あれ、これは誰?ヘルメットで顔が見えない、潜入に成功し一人目がヘルメットを取る、ああ!これは死んだはずのデッカード!ではもう一人は?二人目もヘルメットを取る、え……これは……ぎゃああああああオーウェン・ショウだああああああああ!!オタク(私)は気が狂って死亡、そして英軍特殊部隊出身の超強い”兄弟”による潜入ミッションが始まる、当然めちゃくちゃ強い、好き放題殺していく、最高、オタク(私)は気が狂って死亡

 

ただの最高かと思ったらそれで収まらず、回想シーンが挟まる、中盤のほうに出てきていた謎の女性が再登場、一体これは……ママ!?デッカードの……ママ!?マジの肉親!?ママもまた性格が一癖ある、ママに翻弄されるデッカード、デッカードの一面……前作ラスボスがリアルママに弄ばれるシーンとは”盛り”が過ぎる!さて兄弟は二手に別れて、オーウェンはつつがなくコクピットを制圧、デッカードのために機内のセキュリティを解除、果たしてショウ兄弟の目的は……?

 

赤ちゃんだああああああ(ドコドコドコドコ) 主人公ドムが敵役に落ちるという展開(触れなかったけどこれも「ドラマ性の好みさておき、キャラクターのかっちょいい活躍を見るという目的なら」最高の展開でしたね。こうすることでチームが苦戦するのにも説得力が出るし、主人公ドムが中盤で好きなように大活躍できる)、その原因となっているドムの赤ちゃんをデッカードが救出。それだけなら単に要人救出といった趣きだけど、ここでデッカードがまたも視聴者(私)を狂わせる、デッカードがまあ赤ちゃんに優しいこと優しいこと、ラスボスを追いつめるまでの長い機内戦、その間ずっと赤ちゃんをあやして大事に扱いながら進行、こんなに丁寧に見せるな、気が狂う、オタク(私)は気が狂って死亡

 

そんなわけで、7作目で敵ボスとして登場したもののいまいち謎の多かったデッカード・ショウが味方として活躍し、お茶目な一面を過剰にアピールしまくり、6作目で魅力的な敵ボスぶりを発揮したオーウェン・ショウが突然復活、これだけでも狂うのに兄弟の掛け合いまで見せてきてオタク(私)をどうするつもりというのか、こうやってデッカードの評価が上がったところにぶつけられる、ホブスとデッカードが主役だというスピンオフ『スーパーコンボ』にオタク(私)は耐えられるのか、そういった映画でしたね(早口)。途中からちょっと感想の勢いが変化してしまいましたが、映画のほうがそもそもアクション映画の皮を被ったままオタク・萌え・アニメみてーなことをやってきたので向こうサイドにも問題があると思いました。6作目、7作目、8作目と順番に観てきて良かったわねほんと……。

 

男性の話ばっかりしてしまいましたが、最後に、女性でいえば今作ボスのサイファーも美人でかっこよかったですね。6作目も7作目も裏で手を引いていたのはサイファーでした~(笑)つって悪役のインフレを起こしてはいるけど、実際強くてかっこいい。この作品は敵味方ともに強くて魅力的なキャラクターが多いのがいいところですね。ただし、その割を食って、モブキャラはもう悲惨な目に遭いまくってるわね……。

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