映画感想 『サーホー』(字幕版)

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SAAHO/サーホー (字幕版)(Amazon Prime Video)

上映時間:2時間50分
2019年のインド映画。

 

評価

総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆☆
手軽さ :☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

すごいことは間違いない。面白いかどうか、作品のつくりに納得できるかどうか?

 

感想

 良かったところ

・アクションシーンがすごい。
 ハリウッド映画にも負けないというインド映画の気迫を感じられる。

・話の展開に何度も驚かされる。
 最初から最後まで話をひっくり返す場所が用意されていますね。
 話は二転三転しましたが、それでいてオチは納得かつ痛快でよかったです。

・強キャラが多くてかっこいい。
 肉体的な強さではもっぱら主人公ですが、
 権力的な強さを持つキャラクターがあちこちにいて面白かったです。

・BGMもかっこいい。
 特にヴィシュワク・ロイが登場する時のBGMが印象に残っていますね。
 このキャラのテーマ曲なんだな~というのが分かりやすくて良かった。

 

 怪しいところ

・とにかく長すぎる。2時間50分て。

・すごいことをやろうとしているのは分かるが、わかりやすさが犠牲になっている。
 観る人の満足のためのすごさなのか、作る人の満足のためのすごさなのか、紙一重のところ。
 解説を読んでからもう一度観たらより楽しめそうだが、もう一度観たいほどでは……。

・人の名前と顔の区別がつかない。
 これは私がインド映画に不慣れなところが大きいです。
 それにしても人間関係が複雑なつくりなので、覚えきるのは難しいと思います。

・インド映画特有の音楽・ダンスシーンには特に魅力を感じなかった。
 ヒロインはよく踊るが、主人公はポケットに手を突っ込んで揺れてるだけの場面が多く、
 私の感覚としては、踊るなら主人公のほうも派手に踊って欲しかった。

・主演男優にバーフバリの印象が強すぎる……。

 

 かなり独特な作品だと感じており、しばらくそれは私がハリウッド映画に慣れているからだろうと思っていたのですが、これはインド映画としてもかなりユニークな作品っぽいですね。アクション面でもシナリオ面でも絶対に度肝を抜いてやるぞ~!という強い意志が感じられる作品であり、それが良く働いている面と悪く働いている面があるという感じでしょうか。総合的には良い方向に働いており、すごい作品だと思います。私としてはやはり上映時間が長すぎるところのマイナスが大きく、次いで記憶力を試されるタイプの話の難解さが気になるところでした。インド映画特有のダンスシーンをカットして、ロマンス要素を半分くらいにしてもらいたい感じかな……。ロマンス尺に入ってる時の主人公はネットリしすぎでイマイチ。

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