映画感想 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』

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GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(Amazon Prime Video)

2021年12月17日現在、プライム会員特典で無料です。

上映時間82分。1995年のアニメ映画。

 

ちなみに原作漫画はこちら。

攻殻機動隊(1)(Amazon kindle本)

こちらも2021年12月17日現在、プライム会員特典でkindle版を読めるようです。

 

同監督の劇場版攻殻機動隊の次回作にあたる『イノセンス』の感想も書きました。こちら

 

あらすじ・概要

 国内外で有名な「攻殻機動隊」シリーズの劇場版。原作は士郎正宗さんの漫画ですが、原作者は制作にあえて携わっていない様子?(wikipediaに書いてあったことを読んだだけのニワカ知識です)

 脳を直接ネットワークに接続できるようにする「電脳化」、人体を機械に置き換える「義体化」の技術が発達している未来の日本で、精鋭サイボーグ達の所属する特殊な公安組織「公安9課」が活躍するお話です。この映画作品では、正体不明の凄腕ハッカー「人形使い」を取り巻く事件と顛末が描かれています。

 

評価

総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆
手軽さ :☆☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 たぶん以前にも観たことがあるはずと思うのですが……そうだったとしても、ほとんど覚えていなかったですね。原作漫画も読んだことがあるんですがだいぶ忘れてました。

 面白いというよりは、興味深い感じ。1991年に原作SF漫画があり、そして1995年に当時の技術でこんな風にSFアニメ映画が作られたことに驚嘆するシロモノ。

 

感想

 物語そのものより、映像作品としての圧を感じますね。クールで緻密なSFをどう映像化するのかという課題に対する当時の答えがこの映画なんだと思います。国際的にも評価が高いらしいですよね。物語は、SFながらもリアルさのある特殊部隊モノでありつつ、その中で近未来SFならではの禅問答に一つの答えを出していく感じ。雰囲気があります。

 セリフもキャラクターもなしで街をいろんなカットで映していくシーンがいくつかあり、世界観の描写に相当力を入れているように感じます。雰囲気を出すのにかなりのリソースを割いている。そのぶん、退屈に思われるところもありましたね。キャラクターのセリフもかなり説明的です。特徴的な世界観を全て会話で説明しなくちゃいけないので、説明口調もやむなしとは思います。そういった「静」の部分もある一方、「動」にあたる戦闘シーンやハイテク装置の描写もまた緻密で、先進的かつ刺激的です。銃の射撃シーンがいちいちかっこいいですね~。

 今見ても話は難しく、追いかけるのに精一杯ですが、最後に少佐が人形使いを受け入れる展開は震えますね!話を思いっきり忘れていたので、「これ融合したら面白いけど、普通は直前で融合を拒否する流れよね~」とか思ってたら、そのまんま融合したので興奮しました。この劇場版の「GHOST IN THE SHELL」を作った押井守監督の次の攻殻機動隊があの『イノセンス』なので、そちらもあらためて観てみたい気持ちになりましたね。そっちも観たはずなんですけど、覚えてない……。

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