映画感想 『ジョン・ウィック(字幕版)』

リンク等

ジョン・ウィック(字幕版)(Amazon Prime Video)

2022年1月1日現在、プライム会員特典で無料ですが、9日以内に終了するとのこと。

上映時間101分。2014年の映画。日本での公開は2015年。

 

あらすじ・概要

 伝説的な殺し屋ジョン・ウィックは愛する女性を見つけて稼業を抜けて結婚。愛する妻の死後、妻の手配によって犬を飼い始めるが、高価な愛車に目を付けたチンピラにより強盗に入られ、愛車を奪われた上に犬も殺されてしまう。怒りから殺し屋稼業に戻り、復讐を果たす。

 

評価

総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 世界観の面白さやアクションシーンのカッコよさは間違いない一方、話のつくりがちょっと軽かったかな?という印象。

感想

 良かったところは、殺し屋稼業周りの世界観、特にコンチネンタルホテル周りの設定が魅力的でしたね!殺し屋御用達のホテル、謎の金貨が通過として流通しており、地下奥深くには秘密のバーが……みたいな。ジョン・ウィックがものすごい数の金貨を所有していたことで、現役時代にどれだけ活躍していたか分かる仕組みも秀逸だと思いました。映画全体で外観がバシッと決まっていてかっこいいですね。自宅で殺しが発生してしまった時には死体清掃員を入れるといった、殺し屋の仕事の前後の描写があるのも面白い。

 そしてもちろん、アクションシーンがすごい!この手の無双アクションではありがちながら、主人公の拳銃だけ命中精度の高いこと高いこと……。しかし適当に撃つのではなく、いちいちちゃんと構えて撃ってて説得力の増してると思いました。更に、ザコ相手でもちゃんと頭に1発2発打ち込んでトドメを刺しているのがいいですね!潜入では拳銃を使うものの、強襲ではしっかりアサルトライフルやショットガンを使っているのもいい。仲良しの狙撃系の殺し屋さんもカッコよかったですね!

 上記2点とキアヌ・リーブズだけ観てれば満点みたいな映画ではあるのですが、個人的には物語がちょっと微妙でしたね。敵も味方もとにかく「捕まえた時にちゃんと殺しておけばよかったじゃん」が頻出。捕まってるのに敵が気を抜いた隙に暴れて脱出して、それで優劣があっさりひっくり返るのはどうも釈然としないな~と思います。これだけ殺しまくってる映画なので、殺さないことに必然性を感じないんですよね。

 加えて物語の点で言えば、妻が夭逝して犬が届くっていうのがまずイマイチよく分からないし、犬も年月をかけて仲良くなるわけじゃなくて3日?くらいで殺されちゃう。要するに物語の最序盤はジョン・ウィックの復讐フラグを立てるための駆け足説明シーンなので、展開がユルユルだし、観てて面白い場面でもないんですよね……。その後のジョン・ウィックの無双シーンはだいたい爽快なわけですが、そうは言っても案外ジョン・ウィックがあっさりしくじるのも残念。

 言ってしまえば、私としては物語はどうでもいいので、ジョン・ウィックの無双からの任務大成功シーンだけが観られたら満点だったかな~という感じでしたね。主人公の苦境は別に観たくないタイプ。

タイトルとURLをコピーしました