映画感想 『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(字幕版)

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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (字幕版)(Prime Video)
2023年6月26日現在、Prime Videoにて見放題(5日以内に終了との表記あり)。
上映時間104分。
2006年公開の映画。

ワイルド・スピードシリーズ(原題『The Fast & Furious』シリーズ)の3作目。
原題は『The Fast and the Furious: Tokyo Drift』。
かなり外伝っぽい雰囲気なのでこういうタイトルはまあ妥当な気はしますね。

他のシリーズ作の感想も書いています。
「ワイルド・スピード」タグの記事(当ブログ記事)

 

※以下はネタバレを含むため注意※

 

評価・感想

総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

 ワイルド・スピードシリーズは6作目(邦題『EURO MISSION』)から観始めたのですが、少しずつ前の作品も観ていこうという試みです。3作目まできた。ドミニクどころかブライアンも出てこない!うそ、ドミニクが最後の最後にチラッと出てきました。にしても、1作目から3作目までは、毎回全然違う人の話なんだな~という感じですね。今見ると3作目はモロに外伝って感じだし、シリーズの中でも異色なのではないでしょうか。ハンが出てきますが、この時点では新キャラですもんね。すごいですよね、死ぬのが確定してるキャラがこのあとのシリーズ作で活躍するとは……(まあ生きてるんだけど……)。あと、ここで出てるチョイ役高校生メカニックのアールが、9作目の『ジェットブレイク』に出てるんですね。なんで?出すならトゥインキーのほうなのでは?

 なんせ舞台が日本です。日本ってこんな国なんだ~。見たことのある俳優さんやタレントがちらほらいたり、日本語は字幕がついていなかったりして……気が散る!メインの日本人キャラは英語圏の俳優さんが多く、日本語がたどたどしいよ~。クレジット見てたらしょこたん(中川翔子さん)出ててびっくりした。一瞬なので気付きませんでした。北川景子さんがそこそこ出番のある役で出ており、ヒロインを差し置いて作中でいちばん美形なのではないでしょうか。ハリウッドでの評価基準はわかりませんが。

 どうにも主人公のショーンの魅力が弱いように思います。車狂いの学生がドリフトを知らないってことあるんですか?1作目も2作目もレースは割と直線重視、街の道路が中心だった気はするので、作品全体でドリフトに話を寄せて、決戦も峠攻めにして、3作目の個性を出してるというのは感じられますね。それで主人公の話ですが、あまり喋らないけどケンカは買うし売るし、女がいるとニヤニヤしてるしで、あんまり印象がよくないですね。車に自信持ってそうな割に、最初はカーブ曲がるのがやたらヘタだし……。

 話の規模も、1作目2作目に比べてなお小さめ。ていうか、高校生!?せめて大学生では……。物語は、高校生の主人公が、ヤクザの甥と高校生の女を取り合ってカーレースする……だけ?3作目の話、それだけ?巨大犯罪とか警察とかは特になし。公道でめちゃくちゃやって事故は起こしまくってるけど……。ラスボスがヤクザですらないのがすごいですね。ヤクザの甥。ラスボスもまたニヤニヤしてていけ好かないキャラクターですが、それでも主人公と比べると最初からちゃんと操縦がうまいんだよなあ……。思えば、1作目からここまで、女絡みの話ではありますね。マフィア!ホットな女!ホットな車!というシリーズではある。

 とにかく、日本だ!ハイスクールだ!シブヤだ!ヤクザだ!という感じの作品ですね。制作陣がやりたいことをやったのであろうという感じはします。日本人として見るには、面白いやら、気疲れするやらで、よしあしっていう感じですね……。

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