映画感想 『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』

概要等

公式サイト

2025年5月1日公開。上映時間90分。

※以降はネタバレを含むため注意。※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

評価・ネタバレあり感想

総合評価:★★★★
面白さ :☆☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆
手軽さ :☆☆☆☆(90分)
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

個人的には、『トロールズ』に近い映画だと思う。日本でもこういう映画が作れたんですね~。ギンビスというと、まさに「たべっ子どうぶつ」や、作中にも出てくる「アスパラガスビスケット」といった古参のお菓子を売ってる会社というイメージだけど、映画を作るお金や機運はどこから湧いてきたんだろう。それが気になります。「たべっ子どうぶつ」ブランドは最近特に力を入れていることが伝わってきており、チョコ味のバージョンが出てたり、もはやビスケットですらなくグミとしても新発売して3ヶ月スパンで新しい味を発売したりしていました。しかもこのグミが相当よくできているんですよね。なんなら今一番おいしいグミかもしれない。どこからこんな力が……。

 

▼悪いところ

・中盤の展開が暗くて地味。というか序盤から早々、らいおんくんが悩んでいる時間、責め立てられている時間が長すぎる。そこを削ればもっと映画の尺を短くできるし、そうしないならもっと明るいシーンやライブシーンの追加が欲しかった。

・開幕のライブシーンで期待させる割に、音楽の数はあまり多くなかった。十分かもしれないけど、もっとミュージカル仕立てを期待してしまった。

・序盤にツアーファイナルの話をしていたので、てっきり最後にライブシーンをやってくれるものと思っていたが、本編ではやらず、エンディングスタッフロールで描写はあったけど静止画だった。残念。さすがに力尽きたか。

・序盤にぺがさすちゃんが翼の具合を確認するところ、てっきりケガをしたのかと思ってハラハラした。そんなことはなかった。なんか余計な伏線だった気がする。

・ゴッチャンの声がちょっとキンキンしてうるさかった。セリフが多すぎたかも。らいおんくんとゴッチャンの応酬、だいぶクドいんだよね……。

 

▼いいところ

・想像してたより映像も話もクオリティがだいぶ高かったと思う。作れるんだ、こういうフルポリゴンCGアニメ映画を……お菓子会社が。ナンデ?日本のどこかで映画を作る力が高まったのが先で、たまたまギンビスとたべっ子どうぶつが担がれたのかな。業界のことを全然知らないので妄想ばかり膨らむ。

・世界の設定が独特でよかった。ほとんど調べずに行ったので、いきなりライブシーンで驚いた。そして他の会社のお菓子まで出てくるのは全然知らなくて、これもびっくりした!いいね。日本のお菓子を幅広く吸収できる世界を提案したのは、今後にも活きる可能性を感じる。

・キャラがちゃんと魅力的だったと思う。特にうさぎちゃんとねこちゃんは気に入った。声もかわいいし。二人の曲があったのはうれしいね。ぺがさすちゃんも強キャラでよかった。ライオンくんは主役なんだから、もうちょっと情けない描写減らして欲しかったかな……。

・どうぶつ映画においてノルマめいて人間のガキが出てくるのは好きじゃないんだけど、人間のガキ(ペロ)がうまく喋れないこと、言葉を学習中であることをうまく物語に活かしてるのは良かった。特に、原作である「たべっ子どうぶつ」には動物の英語名が書いてあって教育的である、ということが物語のクライマックスに取り入れてられていたのはかなり良かった。むしろここは尺をしっかり使って、ペロがどうぶつの名前を読み解いて復活させていくところをスキップせずちゃんと描写して欲しかったかもね。

 

▼そのほか

・かばちゃんの声優が蒼井翔太さんなの全然気付かなかった……。まったくすごい声優さんだ。

・これまで、こういうCGアニメ映画はもっぱら洋画のイメージで、洋画はほぼ字幕で観ているので、吹き替えでもなんでもなく普通に日本語で喋ってるのはけっこう新鮮だった。日本でこういう映画が作られるのはうれしいね。ガキ映画好き。

・ひよこってフェニックスに進化するんだ。とはいえ落下シーンの最中から確かにその手のファンタジー鳥に進化しそうな雰囲気はあった。ニワトリじゃ飛べないから。まだ喋れないからよかったけど、喋れるようになったら1番人気取られちゃうね。空が最強ってわけ。

・じゃあ、ぺがさすちゃんはオーディション前からわにくんと内通してたってこと……?

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