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容赦ないネタバレや、内容を茶化すような表現を含みます。
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ポリコレジラ~~~!!(挨拶)
(効果音:ゴジラの鳴き声)
みんな、自然愛護してるかしら??
でじちゃんよ。
それじゃあ今日も、息子を失った悲しみで酒カスになったパパと、メン病みマッドサイエンティストになったママのギスギスに巻き込まれて、核の力で地球人口を激減させていくわよ!!
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を見てきました。
字幕版、IMAX3Dでの視聴でございました。
まず断りを入れる必要があるんだけど、私ははるか過去にモスラを崇める巫女の歌をどっかで聞いたことあるような気がするな~、くらいしかゴジラ素養がなく、まるで素人のクセに、話題性に釣られて今回の映画を見に行ってきたド級のニワカです!
本来この映画の評価に加えるべきであろう、他のゴジラ作品・設定に対するオマージュなどをまるで拾えていない人間の感想であることをご了承ください。
第一印象は……………………(効果音:ドラムロール)
ヒューマンドラマ部分がガバガバ~~~~!!クソしょ~~~もな~~~!!
この映画、減点方式で評価したらいけない気がするわね。際限なく落ちてくから。
なのに私はゴジラファンじゃないから、加点ポイントを拾えない!!まいった~~!!
でも怪獣の登場シーンを「美しい」と表現するのは分かるわね。
怪獣映像は気合入ってると思うわ。さすがね。
モスラ成虫が主人公の前に姿を現すシーンがやたら神々しくて良かったわ。
モスラ全体的に良かったわね。戦闘シーンちょっと弱かったけど、見せ場はあるし。
キングギドラが超つよいわね~~。ゴジラより目立ってるんじゃ……。
キングギドラが電気ピカー!するところとか、ゴジラが炎グワー!するところとか良かったわ。
人間が映ってるシーンは全部寝てていいんじゃないかしら。
白人男性が白人女性と別居になって、でも愛しているし、最後には良い感じに復縁して、と思ったら白人女性のほうは多分自己犠牲で死亡し、でも実はこの一件で知り合った若いアジア人研究者女性に淡い恋心を抱かれている感じの、よくあるアメリカアクション映画だと思うわ(よくある?)(よくある気がする)(恋心と言い切るのは言いがかりな気もするけど、手を握る描写あったわよね)(あれ要る?)(私は要らないと思う)。
ヒューマンドラマがガバガバって言ったけど、なんていうかリアリティもガバガバだと思うわ。
特に主役家族3人周りの物理法則がガバガバのガバで、他のキャラや民間人はどんどん死んでいくけど、この3人なら何が起きてもノーダメージ。
最後に母親は死んだくさいけど、描写が乏しいので、たぶん次回作で生きてんじゃないのかしら……。
この家族が絡む状態だったら、怪獣関係のダメージでも全部無効化されるわ。
防護服とかナシでゴジラに接近してもノーダメージ。
ゴジラの熱線も、直撃さえしなければ近くを通ってもノーダメージ。
他の輸送ヘリが一瞬で撃墜されていく中、パパさんが乗ってるヘリだけは、キングギドラに噛みつかれても窓ガラスに傷がつくだけ、頭突きを食らっても転がるだけ。じゃれてんのか?
キングギドラの光線は少女が走って回避可能。やはり直撃しなければノーダメージ。
たかが車の速度でも、ママさんが運転してれば追いかけてくるキングギドラから逃げられる。
この人ら無敵だと思うわ。スーパーヒーローものかな?
特に娘さんがダッシュでキングギドラの光線を回避するのはムチャクチャすぎて笑っちゃったわ。
キングギドラさんに目つけられて、明確な殺意をもって狙われてるのにそうなのよ?
キングギドラさん、もうちょっと命中を鍛えたほうがいいかもしれないわね。
サイズSSはよく避けるから。
母親が音波装置を開発して、その音波装置が今回の一件を引き起こす大きな一因となるわけだけど、その音波装置がまたガバガバ。
この装置で音を出すと、(ある程度の音量があれば)地球上のどこで音を出していようとノータイムで世界中の怪獣に影響を与えることができて、活性化させたり沈静化させたり思いのまま。
で、この音声は他の科学者には再現できず、他の装置では発生させられないってわけね。
そんな便利装置で話が回っていくので、SFにしても科学的な説得力みたいなのがペラッペラ!
……と思ったんだけど、後から調べてみたら、ゴジラに出てくる怪獣って元々、なにかとすぐ操られるらしいわね。
その辺もオマージュなのかしら。
この音声装置が今回の騒動の鍵になってて、その装置を唯一作成できる科学者(母親)が、この装置を持ったまま戦場で死んだところは、きっとゴジラ初代でオキシジェンデストロイヤーの知識ごと死んでいった博士のオマージュになっているんでしょうね(これも原作は知らずにネットから拾ってきただけの知識です。ごめんなさい)。
でも話の内容でいえば、ゴジラを筆頭とする怪獣たちは地球のバランスを取るためのシステムめいた存在で、暴れているように見えても地球環境は正常化していく。
一方でキングギドラに限っては宇宙から来ているから、そのシステムの外にいて、地球の環境を自分に合うように改変しようとしている。
キングギドラは(ゴジラ・モスラを除く?)他の怪獣を手下にしてしまう力(王の力?)を持っていて、キングギドラに怪獣を操らせていては地球は滅んでしまう!
だがキングギドラは偽の王だ。真の怪獣の王はゴジラ!他の怪獣もゴジラにこそ従うのだ!
……っていう理屈の展開はすごく良かったわね。
好みです。
あと、未開拓の地底トンネルの先に古代都市(アトランティスとかか?)の遺跡が水没していて、そこにゴジラの個室がある設定は面白かったわね。
古代人から神のごとくあがめられてて、部屋を与えられてるのかわいいなって。その放射線は何から出てんの?
このあたりで若干、「外人さん、ゴジラの英語訳であるGODZILLAの中にGODが含まれているというところにインスピレーション引っぱられすぎでは?」とおもった。
監督さんの「俺が気に入っているゴジラ設定を選りすぐって再構成した新ゴジラ伝説を食らえ~~!!」っていうのは多分すごくいいんだけど、そこにハリウッド然した白人男性の家族問題解決ストーリーがとってつけられてる(割に、その尺が長い)のが残念といったところかしら。
怪獣が出てるシーンだけ見たらかなりいいと思うわ。
いや、娘がダッシュで光線避けてくところとかは要らないけど……。
あくまで怪獣映画。ハリウッド要素は興行的に必要なだけだから忘れろ!みたいな。
あと、劇中唯一の日本人キャラにわざわざ核爆弾でKAMIKAZEさせるシナリオはすごいと思ったわ。
大丈夫なのかしら?気にしすぎ?