感想 ランボー(字幕版)

ランボー (字幕版)(Amazon Prime Video)

 

 言わずと知れた名作……だが私はまだ観たことがなかった。ということで、観た!

 話もアクションも面白かったし、きっと色々な意義を持っている作品なんだろうなと思いました。ベトナム戦争、帰還兵、PTSDあたりの問題はよく聞くわよね。映画が1982年、原作となった小説は更に前で1972年ということですが、当時としてはかなり意欲的な題材だったんじゃないかな?それとも逆に、盛んな題材だったのかも。私には分からない……あまり軽々しく言及すべきものでもなさそうね!1982年の映画といっても映像的にはなんら文句なく、侮れないな~と思いました。

 意地になって悪手を打ち続ける警察(群保安局?なのかな)がミジメで見苦しく、ゲリラ戦のプロ相手に山で戦闘しては、たった一人も倒せない!という構図ですね。意地を張り続けて友人を失い部下も負傷させて、結局自身も敗北してブザマに散っていく敵役の保安官はしかしながら、最低限の魅力はありました。あとガタイがやたらいい。軍出身のランボーに対して警察の威厳がなすぎるのでは……?とちょっと不安にはなる。そんな警察をランボーが出し抜いていくところが爽快、かつ一方では不気味でもあり、保安官のことを敵役とは言ったものの、果たしてどちらが視聴者の側なのかは悩むところ。実際、警察の視点で物語が進むシーンの比率も高く、警察視点とランボー視点の切り替わりがあるのも飽きさせない造りの一つになっていますね。

 アクション部分に目を向けると、序盤から格闘戦やサバイバルの描写があって面白いですが、終盤に行くにつれランボーにマズい火器などが渡ってしまい、更に派手な活躍をするのが楽しいですね。奪ったトラックにM60(機関銃)が積載されていることが分かってからは、ランボーがそれを装備するのを今か今かと待ち構えてしまいました。訓練された軍隊でも手を焼くというゲリラ戦、アメリカ本土の群保安局では畑違いでとてもとても……という感じですよね(実際のことは何も知りません!聞きかじりの知識です!)。題材としてはシリアスなものを抱えていますが、アクションの部分ではいちいち車が爆発したり、銃をめちゃめちゃに乱射したり、ガソリンスタンドやガンショップが大爆発したりと、大衆娯楽の水準を満たすハデさだったと思います。

 そんな感じで、やはり名作と言われる映画は今観ても十分楽しめる品質をしているな~と改めて思いました。そして第1作は実に40年近く前となる映画ランボーシリーズ、この6月には最新作が公開される(公式サイト)ということで、未だに愛されているわけなんですね。私は今回1作目を観たのが初めてですが、1作目とは違って2作目3作目などはアクション方面に舵を切った映画だとか。すぐに観る予定があるわけではないのですが、それはそれでちょっと気になりますね!

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