舞台感想 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER』

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER』 (公式サイト)

めちゃめちゃ良かったです。初日の定点映像配信で観劇いたしました(2020年12月21日19時~)。

 

どういう作品?(履修案内)

 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER』(以下「The LIVE 青嵐」)は、2020年12月21日(月)~12月27日(日)の期間に公演されている舞台です。残る日程のweb配信チケットは現在も販売中です(2020年12月21日現在)。

 web配信チケット販売サイト(イープラス)

 主にアニメと舞台でマルチメディア展開されている『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』シリーズの新作(スピンオフ作品)となります。「The LIVE 青嵐」をより楽しむには、以下の作品2点を観ておくとよいと思われます。

 ・アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(全12話)もしくは劇場版アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』(※1)

 ・舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE- #2 Transition』もしくは舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE- #2 revival』(※2)

 ※1:「ロンド・ロンド・ロンド」はアニメ版の総集編になります。内容は若干異なります。

 ※2:同じ舞台ですが、最初の公演が「Transition」、リバイバル公演が「revival」です。

 話の流れはアニメ版 舞台#2 「The LIVE 青嵐」という時系列で繋がっています。他にも漫画やライブ、スマホゲーム等の展開もありますが、ひとまず「The LIVE 青嵐」までの物語をさらうには上記の2つがよいのではないかと思います。

 アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』では「聖翔音楽学園」の生徒9人に起こった出来事が描かれました。そして続く「The LIVE #2」で、新たなライバルとして登場したのが「青嵐総合芸術院」の3人です。「The LIVE 青嵐」は、その3人を主役としたスピンオフ作品になります。

 つけ加えるとすれば、「The LIVE 青嵐」に出てくる学校「シークフェルト音楽学院」およびその生徒「雪代 晶」については、スマホゲーム「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」のストーリーで知ることができます。ただ、メインクエストを進めないといけないのでそれなりに手間はかかります。

 

感想

 とてもよかった!!ところどころで人物の感傷が伝わってきて、ウルッと来ました。言葉選びがカッコイイのかな~。他の部分は以下続けて、箇条書きで失礼いたします。

 

 ・「日替わりゲスト」がすごかった!「日替わりゲスト」がどういうことなのか分かってなかったんですけど、実際に舞台の中に役で登場するんですね。そうなると他の日程の公演も観てみたくなる!よくできてるな~。三大悲劇!

 ・序盤はコミカルなシーンが多い。8の字巻き(長いケーブルを巻く方法で、次に使う時に絡みにくくなるとされる)といって縄跳びが始まったのには笑いました。8の字巻き、なんて過酷なんだ……。舞台ならでは。

 ・今度は氷雨さんが涼さんを許さなかった。

 ・レヴュースタァライトは総じて、「強い女」を「オモシロお姉さん」として描くのが上手すぎる!!八雲先生や走駝先生、雪代晶、そして……柳小春!!

 ・熟年百合!!いや熟年というほどの年ではない。舞台#2でもチラホラ匂わされている八雲先生と走駝先生の関係!!過去!!

 ・妹さん(さくらさん)のダンスやたらキレがいいですね(さくらさんについては長くなるので後述!!)

 ・This is テンドン真矢!!

 ・晶さんからお土産として渡された「シークフェルトで評判のお菓子」が案の定、激辛だった(雪代晶は辛党という設定がある)。「激辛スナックのかた」!

 ・もはやキリンのレヴューが、「生徒に活を入れるための特訓」くらいで使われててちょっとオモロイ。

 ・青嵐のレヴュー舞台、トワイライトシアター!スマホゲーム版でも出てくる用語ですね。

 

新キャラのメモ

 ・松栄美湖(まつえ みこ)(公式Twitterの紹介ツイート

   唄島(うたしま)農業高校の演劇部部長。思いがけず重要キャラだった!善人。

 ・羽成八津樹(はなれ やつき)(公式Twitterの紹介ツイート

   舞鳥(まいどり)女子高等学校の演劇部部長。今年が創立で1年生しかいないらしい。青嵐も創立当時、1年生しかいないのに優勝したとか。他はさておきダンス(舞踊)に強みがある学校らしい。そして全員が香子のファンっぽい。相関図の矢印が増える!!

 ・柳さくら(公式Twitterの紹介ツイート

   柳小春の妹で、聖翔の舞台創造科に入った。事前情報はそれだけだったが、ものすごいキャラクターだった!!出番も想像以上に多かった。後述だが私はこうして狂った

 

レヴューのメモ

 第一レヴュー「同盟」

  青嵐の3人。「ダルタニアンと女三銃士」を演じろと言われるがグダグダ。一度は劇場に見放されるが、なんとか取り戻す。舞台衣装にもなる。晶とヤツキが舞台衣装で参戦、ヤツキの衣装は和装で武器は仕込み刀入りの唐傘?青嵐VS八雲先生になるも、ここでは八雲先生のほうが圧倒的。

 第二レヴュー「君臨」、第三レヴュー「無響」、第四レヴュー「天真」

  氷雨VS晶、涼VSヤツキ、小春VSミコ。今回のレヴューは三銃士の名台詞「One for all, all for one」がテーマになっているそうな。ミコとさくらはここまで衣装なしで参戦しているが、まずミコが衣装に着替え。槍と、なんだろう……自然っぽい服。そしてさらには途中でさくらが聖翔の衣装に着替えて登場!!狂う。口上でスタァライトとか言っちゃっている。「まるで愛城華恋」とか言われてる。ヤバイ。武器は姉同様に盾と剣が合体した武器だが、さくらのほうは剣が抜けるもよう。三銃士のアラミスが足りていなかったところにさくらがアラミスとして配役される。ヤバイ。

 最終レヴュー「革命」

  アニメの「アタシ再生産」に対して青嵐では「自分改革」なので、それっぽいレヴュー。青嵐+さくらチームVS晶・ヤツキ・ミコ。更に途中でゲストの星見純那も参戦!青嵐側に加勢してたのかな?(ちょっと人数差が……。)小春が晶、涼がミコ、氷雨がヤツキの前掛けを落として?青嵐の勝利。

 

感想(おたくの悪い部分)

 ちょっとここから柳さくらの話をさせていただくんですけど!!!!劇中での「柳さくら」というキャラクターの扱いも予想以上にデカくてヤバイし、俳優のかたもヤバイ。どっちもヤバイ。

 劇中での扱いについて。青嵐スピンオフということで、柳小春の妹が登場するとはいえ出番は少しなのではないかと事前には想像していました。ただ、聖翔に入学したという設定に不穏さはあった。あったけど、俳優育成科じゃなくて舞台創造科だからセーフかな……と思っていました(セーフって何?)。予告されている完全新作映画で、99期生が「先輩」扱いされてる描写があるんですよね。なのでヘタすると、この柳さくらが劇場版に登場するのかも!?とか思いつつ、俳優育成科じゃないなら別のキャラクターかなって……。

 そしたら「自分の才能が姉にプレッシャーをかけていることを自覚しているゆえに俳優育成科じゃなくて舞台創造科に進んだ」「聖翔のエースになれる才能を秘めている」とか言われてやんの!!ギャース!!超重要キャラっぽい!!舞台での出番もメチャメチャ多い……っていうか歌って踊るじゃん!!メインじゃん!!キリンのオーディションに一緒に召喚された時に「まさか踊るの!?」と思って狂った。本当に踊った。狂った。

 上にも書きましたが、聖翔のレヴュー衣装を着て登場した上に、口上でスタァライトなどと口走り、あまつさえ「あの愛城華恋のよう」みたいなことを言われていた。これが聖翔の1年生として入学してるとなれば、作品にとって重要キャラじゃないわけないじゃん!!ウワー!!

 そして俳優さんなんですけど、まず私は俳優さんのことはほとんど何も知りません。なのに私は……柳さくら役の髙橋果鈴さんを知っている!!なぜか?それは……(ここからは本当に悪いオタクなんですけど……)『プリティーリズム』シリーズに出演していたから!!(まず先に断っておきますが、私は『プリティーリズム』シリーズ3作は一切リアルタイムでの視聴をしておらず、スピンオフの「キンプリ」が流行ったあとに追っかけで履修した、ドにわかです。恐縮です。)

 『プリティーリズム』シリーズでは、おそらく現実の女児コンテンツ・アパレルとの相乗効果を意図して、専用にデビューした女児ダンスユニットがOP曲やED曲、そして実写パートに起用されていました。そのユニットが「Prizmmy☆」、そして髙橋果鈴さんは元メンバーの一人です。私が『プリティーリズム』シリーズを観た時はたしかdTVで配信されていて、そこでは実写パートが一部収録されていたので、それを観たはず。どこからどこまで観たのかは記憶が定かではないですが……。髙橋果鈴さんは中でも笑顔が印象的で、かつ歌もダンスもキレッキレで「すごい女児だ……!」と思ったような記憶があります。

 で、私は『プリティーリズム』シリーズが(前述の通りドにわかではあるものの)大好きなんですね。とはいえ女児が好きなわけではないので、べつにPrizmmy☆を追いかけたりしたわけではないのですが、どこかしらで「(髙橋果鈴さんは)俳優業に打ち込んでいる」みたいな話を聞いた覚えがありました。回りくどい話をしましたが、要は『プリティーリズム』と『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』、好きなコンテンツの中で俳優さんが再登場したこと、それは私のオタク経験としては過去に類をみないことなので、興奮してしまった、ということなんですね!そしてただ登場するだけならまだしも、実際に舞台を観てみたら思ったよりはるかに出番は多いわ、めっちゃ重要キャラっぽいわ、何なら劇場版完全新作アニメにも登場しそうな雰囲気すらあるわ[要出典]で、とても興奮がさめやらないというわけ。さらに言ってみれば、幼少期から歌やダンスで才能を発揮されていた方が、俳優業に進んだうえでその活躍が自然と私の目に入ってきて、勝手に感動してしまったというか……。別に全然私と関係あるとかじゃないんですけど!一方的に番組で見たことがあるだけなんですけど!

 私が何も言うまでもなく目立つとは思いますが、柳さくらのダンスシーンは一見の価値ありではないでしょうか。バチバチのヒップホップを幼い頃から踊ってきている、抜群の動きのキレ……。声もよく通る!

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