映画感想 『モータルコンバット』(2021年の映画)

目次

概要

映画『モータルコンバット』オフィシャルサイト

 

日本では2021年6月18日公開の映画、『モータルコンバット』を映画館で観てきました。
アメリカでは2021年4月23日公開とのこと。

格闘ゲームのシリーズが原作の映画です。
原作のゲームは日本ではほとんど発売されておらず、私も、初期のタイトルで色違いのニンジャが出てきて残酷な殺戮描写(フェイタリティ)があるということくらいしか知りませんでした……。

 

 

感想

 

総合評価:★★★★
面白さ :☆☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

 なにせアクションシーンが爽快でいいですね!映画倫理規定でR15+になっているだけあり、そこそこ過激な描写がありますので、当然そういったバイオレンスを目当てに観に行く映画ということになると思います。格闘ゲームが原作なんだから格闘シーンが多くなくっちゃあね!

 残念ながら私は原作ゲームのことをほとんど知りませんけども(モータルコンバットってストーリーとかあったんだ……というレベル)、それでも原作ゲームに対するリスペクトが感じられてよかったです。やはり原作作品のある映画は、原作への敬意を感じられるかどうかで大きく変わってくるように思われますね。特に、モータルコンバットの代名詞と言えるであろう、ここだけなら日本でも有名な「フェイタリティ」の演出!おそらくゲームの演出をそのまま映画に落とし込んだのであろうような映像になっており、原作をあまり知らなくてもなんとなく察することができて、興奮してしまいますね。他にも、幸いにしてTwitterで「映画で触れられた原作ネタ」みたいなものをいくつか目にしていたので、それらを実際に確認できたのも面白かったです。映画を観たら原作ゲームをプレイしたくなりますね!日本では発売してないんですが……。

 原作の時点でだいぶむちゃくちゃな世界観みたいですが、意外にも物語の説得力を十分に感じられる作りになっている映画でした。映像にしても脚本にしても高品質だと思います。雑な映画化作品という感じでは全然ない。普通に娯楽映画として名作レベルだと思いました。強いて言えば、魔界側の登場人物は、得てして対戦相手の死亡をちゃんと確認しませんね!しっかり死亡確認しよう!ていうかせっかくだしフェイタリティしよう!

 味方も敵も、ユニークかつ魅力的に描写されていてよかったです。さすがに魔界側は掘り下げが少ないキャラクターもいましたが、それでも格闘シーンでの活躍はたっぷり。特に冒頭で過去の話まで掘り下げたスコーピオンとサブ・ゼロは圧倒的かっこよさでした!他にはライデンの弟子として登場するリュウ・カンが強いしなかなかハンサムでよかった。その友人クン・ラオも、戦闘スタイルがオモシロな割にかっこよく活躍していてよかったです。ともすれば不快な悪役になってしまいそうなカノウも、オモシロかつ魅力のあるキャラクターに演出されていて、映画の全体的な質の高さを感じますね。

 総じて、原作リスペクトのある高品質な映像と物語に乗せられた暴力性や残酷さがちょうどよく、かなり娯楽度の高いアクション映画だったと思います!爽快感のあるいい映画でした。

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