映画感想 『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

概要

楽園追放 -Expelled from Paradise-(dアニメストア)

2021年9月16日現在、dアニメストアで視聴可能。

 

2014年のフルCGアニメ映画。

 

評価

総合評価:★★
面白さ :☆☆
すごみ :☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

イマイチな印象です。
他の有名なSFアニメを越えることはないですね。

 

感想

 オリジナルタイトルで全編CGのSFアニメを劇場公開したのはすごい気がします。肉体を捨てて電脳に生きる人間、荒廃した地球で今まで通りの肉体のまま生きる人間、自我を獲得したAI、という3つの種族が生きている未来の地球では何が起こるだろうか?という感じのテーマも悪くなかったと思います。

 問題はキャラクターの魅力がないことと、セリフ回しが陳腐なことですね。メインの2人がどこかしらで見たようなヤレヤレ男とツンデレ女といったような造形で、B級のオタク作品という感じ。特に女性のほうは、作中で優秀なエージェントとして紹介される割に、単に直情的で融通の利かないヒステリー女という印象。最序盤では電脳世界とはいえ特に意味もなく全裸になり、肉体を得てからも特に理由のない(世界観からも浮いている)露出度の高い格好をしており、お色気客寄せキャラクターであろうことが隠されてもいませんね。

 全編CGアニメであり、戦闘シーンなんかもあって気合は感じるのですが、総じて、映像に対して脚本が物足りない気がしました。思いついたシーンを繋ぎ合わせてるだけで、かといってどのシーンもアニメ映画として特に秀でているわけでもなく、そして全編が妙にオタク臭いという感じ。オリジナルタイトルであることは評価するのですが、誰でも知っているような有名シリーズのほうが、SFアニメ作品としては品質が高いように思いますね……。ガンダムだとか、マクロスだとか、攻殻機動隊だとか。

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