映画感想 『007/ドクター・ノオ』(字幕版)

概要

ドクター・ノオ (字幕版)(Amazon Prime Video)

2021年9月16日現在、Prime会員特典で視聴可能。

 

1962年の映画。
「ジェームズ・ボンド」シリーズ(小説)を元にした映画の第1作ということで観てみました。
日本では特に「007」シリーズとして有名ですが、私は1作も観たことがなかった……。

 

評価

総合評価:★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

序盤は結構面白かったのですが、終盤ちょっとイマイチだったかな?という印象です。

 

感想

 なるほど、これがジェームズ・ボンド!という内容でした。主人公ボンドは好色で、ふざけたような振る舞いもするが、タフで有能なエージェント。序盤から、ジェームズ・ボンドのこういった人となりが描写されており、自然と人物像が掴めるのは見事な造りだったと思います。作品の中のあちこちでセクシーな女性が登場し、そういうシリーズなんだな~とも分かってきます。一方、男性キャラクターもそこそこいて、ボンド以外の味方達も有能そうで良かったですね。

 この作品だけで見ると、ボンドが持ち前の勘や経験、腕っぷしを発揮して謎に迫っていく序盤が面白かったです。ボンドは好色ですが、女性に甘かったり籠絡されるというわけではなく、むしろ女性に積極的に近づくことで情報を掴んでいく態度なのがいいと思いました。一方で終盤は、なぜか無謀にも戦車に戦闘をしかけて味方を死なせてしまうわ、そのまま捕まるわで、やや泥臭い感じになっていきましたね。個人的には序盤のほうが面白かった印象です。

 これはこの作品に限らないのですが、悪役が一度は主人公を捕まえているのに、なぜか殺さずにいたため、脱出されて負ける……という展開は、いまいち勝った気がしなくて爽快感に欠けるように思います。この辺も含めて、つい最近観た『燃えよドラゴン』(当ブログの感想記事)は似ている作品だと感じました。この「ドクター・ノオ」が1962年、「燃えよドラゴン」は1973年なので、こういったタイプの映画にはかなり影響を与えているのかな?と思いました。私は未だ映画に対して知見が浅いので、もっとそれより昔の作品から受け継がれてきている作風なのかもしれませんが……。

 同じく「燃えよドラゴン」に似たところで、この作品もエンディングスタッフロールが短くてよかったです。これにいたっては40秒もなかったのかな?ただ逆に、オープニングが妙に長かったですね。最近のやたら長いエンディングスタッフロールよりはやはり、古い映画のこういうスタイルのほうが個人的には好印象です。単純に、携わるスタッフの人数の差というのがあるんだろうとは思いますが……。

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