ゲーム感想 Outer Wilds DLC 『Echoes of the Eye』

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Outer Wilds (Steamストアページ)

Echoes of the Eye (Steamストアページ)

 

『Outer Wilds』というゲームの追加DLCです。2021年9月29日発売。

Outer Wilds本編の感想記事はこちら (当ブログ記事)

 

例のごとく、以下の内容にはネタバレがありますので、未プレイの方はご注意ください。

 

ちなみに、私の『Echoes of the Eye』プレイ実況(録画)はこちら↓(第1回のURL。第8回が最後)

[Outer Wilds Echoes of the Eye – 01] でじちゃんの初見プレイ実況録画 (YouTube)

 

 

評価

総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆
すごみ :☆☆☆
手軽さ :☆☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

Outer Wilds本編の総合評価は★★★★★です。

Echoes of the Eyesについては、良いところも悪いところもあるというのが感想ですね。クリアまでのプレイ時間は約11時間でした。DLC追加部分に関して、最初と最後はよく、その間がイマイチという印象です。期待外れではありませんが、期待を超えてくることもありませんでした。

 

感想

 神ゲー『Outer Wilds』の、念願の追加DLCです。まずは箇条書きで、良いところと悪いところを挙げてみようと思います。

 

良いところ

・Outer Wildsがもっと遊べる。DLCを開発してリリースしてくれたという事実。

・本編と齟齬なく展開される、新しい種族のストーリー。

・ステルスで不可視の巨大コロニーが、同じ太陽系にずっと前から存在していたというワクワク感。

・仮想空間?に対してエラー技を使うという刺激的な攻略方法。

 

悪いところ

・航行記録における、Outer Wilds本編同様の、あるいはそれ以上の脱字の多さ。

・本編ほどはバリエーションのない舞台。

・広く、記憶力を試してくるマップ。

・暗いステージ。これはどんなゲームであってもプレイ体験が悪いです。

・本編でも忌み嫌われたアンコウと並ぶほど、厄介な追跡キャラクター。

・上の3項目が組み合わさることによる、不必要に感じられる中盤のゲーム難易度。

・難易度を感じさせる中盤のゲームプレイにおける、SFや宇宙といった魅力の欠如。

・新種族の名前がゲーム内に出てこないので、こういった感想などで言及しにくい。

 

 Outer Wildsに要素を追加してくれてありがとう!ただ、本編の良さには及ばないね……というのが正直な感想です。新種族のストーリーは自然なかたちでOuter Wildsの世界観に溶け込んでおり、面白いです。一方で、新種族なしの元々のストーリーも十分に魅力的ですし、新種族の存在は「面白いが、必須ではない」と感じています。追加DLCという形式上、仕方ないとも思うのですが、宇宙の眼の謎を解くにあたって新種族の謎を解く必要がまったくないので、ここにもう少し必然性のようなものが欲しかったかも。

 難易度が結構高かったです。主に、遺物を使って侵入する世界ですね。私は「夢の世界」と呼んでプレイしていましたが、このあたりもゲーム内で名称が欲しいです。謎解きに気付かないまま、アクションで攻略する場面と思い込んで、数時間苦戦してしまった箇所がありました。それに関しては単に私が恥ずかしい話ですが……。しかし、画面が暗い点、そのうえで新種族の見回りを避けて進まなければいけない点は、「面白さに繋がっていない難易度の高さ」を感じました。見回りの数が妙に多く、それはOuter Wilds的な面白さにとっては余計だったと思います。

 ちなみに、上で言及した「数時間苦戦してしまった箇所」というのは、流れ者の入り口から入って最初の地点の夢の世界です。音楽の鳴っている建物のある場所ですね。「暖炉の向こうに行けばいい」という情報を得てから、暖炉の前に立っている人をどける方法を思いつくまで、何回も同じような方法で失敗し続けていました……。

 新種族のストーリー全体や、流れ者(英語ではThe Stranger)内部の構造にはSFや宇宙的なロマンを感じます。しかし攻略ギミックにはOuter Wildsらしさの欠ける凡庸さを感じました。エラー技を使ってVR世界を攻略するのは楽しかったですが、それは最後にちょっとだけ味わえるデザートという感じの分量。エラー技3種を知るための暗闇3ステージが地味で長く、しんどかったですね。

 面白いところは面白かったし、トータルでもつまらなかったとまでは言わないのですが、中盤がダレました。流れ者侵入から、3つの夢の世界攻略までですね。似たようなゲームプレイがしばらく続いた印象です。流れ者の内部は4つのエリアに分かれていますが、これがそれぞれもっと色合いの違うグラフィックをしていたら、少し違っていたかも。夢の世界に至っては、どこも真っ暗になって、いっそう視覚的な楽しさに乏しいですね……。

 まったく新しく出会う新種族の生活様式や歴史を、航行記録を除けば文字すら使わずに、少しずつ理解させる造りは、本編にも引き続き見事だと思いました。夢の世界が私にとっては少し難易度があったので、そこでテンポが悪くはなりましたが、少しずつ謎が解けていく体験はやはりOuter Wildsの醍醐味だと思います。

 総じて、「Outer Wildsが大好きになった人向けの、歯ごたえのある追加ステージ」という感じのDLCだと思いました。Outer Wildsそのものが初プレイの人には、Echoes of the Eyeはひとまず無効の状態でプレイすることを勧めると思います。

 DLCを攻略すると、本編の最終盤にて、新種族の囚人さんがアンサンブルに加わる演出は感動的でした。また、エンディングスタッフロール後の画像は、新種族の生活様式を反映したように変化していましたね。エンディングの解釈として、宇宙の眼にて主人公が思い出した人々の存在が、次の宇宙?に影響を与えているのではないかという一説があると思いますが、これはいくらか説得力を増したように思いました。

 とりいそぎ感想記事を書きましたが、私はまだ流れ者の攻略とその後のエンディング確認くらいしかしていませんので、もしかしたら私がまだ見れていない追加要素もあるのかもしれませんね。そのあたりは、これから他の人の感想やプレイも見て、あらためて確認していけたらと思っています。

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