映画感想 『ハロウィン KILLS』(字幕版)

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映画『ハロウィン KILLS』オフィシャルサイト

2021年10月29日公開

 

評価

総合評価:★★
面白さ :☆
すごみ :☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

私としては好ましくないタイプの近代的なホラー演出が満載なので、私向きではないな……と思いました。それでも、この作品に繋がる1978年と2018年の「ハロウィン」を思い出せる作りになってたのは親切だと思ったので、星2です。

※私が「ハロウィン」シリーズで観たことがあるのは、今回の「ハロウィン KILLS」に加えて、1978年の「ハロウィン」と、2018年の「ハロウィン」だけです。

 

感想

 いまいちいただけない、ありきたりなホラー演出ばっかりだったな~と思いました。

 ・集団がパニックに陥る

 ・怖がらせ方がジャンプスケア

 ・殺人方法はとにかく残酷にする

 ・人間がなぜか一人ずつ怪人に突撃して死んでいく

 ・銃が全然当たらない

 ・みんなスマホを持ってるのに誰も連絡を取らない

 ・トドメを刺さずにぼーっと眺めている人間、当然復活する怪人

 ・叫ぶだけのヒロイン

 

 上記のような演出から、「マイケルが強いというよりは、ハドンフィールドの住人が弱い」という印象になってしまいました。マイケルの強さではなく、人間の弱さを見せられる。強いマイケルと強い人間が対峙するのを見たかったけどなあ……。

 また、2018年の「ハロウィン」の最後に、燃える家の中に取り残されたマイケルですが、ノーダメージで復活するので、2018年版では何も成果が無かったことになったと思います。今回もトドメを刺し損ねるので全員無駄死になんですが……。なんで毎回毎回、攻撃の手を緩めて復活を許してしまうんでしょうね。いくらなんでも首を切り落としたり、頭をバラバラにしたら倒せるのでは?

 オチがまた、ローリーのマイケルポエムによってマイケル不死身説を掲げて終わりみたいな感じで釈然としませんね。作ってるほうは気持ちよくなってそう。たぶん、ブギーマンのことが大好きで作られてる映画だと思うんですけど、ブギーマンの担ぎ上げ方があんまり上手じゃないような気がします。陳腐なホラー映画の味に直しただけって感じ。

 個人的には、1978年の「ハロウィン」が一番よくて、2018年の「ハロウィン」はその現代的な続編としてぼちぼちアリな感じ。今作「ハロウィン KILLS」は、それらに付け加えるには完全に蛇足かな……と思いました。1978年の「ハロウィン」のものを踏襲したオープニングは良かったと思いますし、1978年版と2018年版の内容を思い出せるようになっている序中盤の工夫は親切だったと思いますが、本編に魅力がありませんでしたね……。

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