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私ときどきレッサーパンダ(Disney+)
上映時間100分。2022年の映画。
あらすじ・概要
主人公のメイは母親のために優等生を演じているが、内心は年齢に応じた興味を持っている。ある時メイは、家系が寺院で祀っている先祖の影響で、興奮するとレッサーパンダ(英語:red panda)に変身する体質になってしまう。それは一族の女性にはいつか起こることであり、封印のために儀式を行う必要があるという。母親の教育方針とメイの本来の興味がそぐわないことなどからメイは追い詰められてゆき、最終的にメイは自分自身の欲求を表明し、母親と正面対決となる。
評価
総合評価:★★
面白さ :☆
すごみ :☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)
私の感覚からすると、最終盤を除き面白さがありませんでした。家族のすれ違いや、主人公が恥をかく出来事の数々、汚らしい表現(いろいろ汚したり、壊したり)など、私の苦手な演出がひたすら続くため、最終盤を除いて視聴はかなり困難でした。レッサーパンダのCGがかわいいことや、最終盤の儀式シーンなどは面白いことなどから、かろうじて★2の評価です。
感想
良いところ
・レッサーパンダのCGがかわいい。
・儀式シーンのCGは壮大でかっこいい。ライブ要素も良かった。
・プリヤ(主人公の友達の眼鏡の子)と、主人公の母親の幼少期の姿がかわいい。なぜそっちを主人公にできなかったのか……。
・原題「Turning Red」は、「赤くなる」のturn redと、red panda(レッサーパンダ)をかけているのが面白いと思う。日本語化にあたってニュアンスが脱落するのが残念。
悪いところ
・主要人物達(主人公含む)がいくらなんでもブサイクすぎる。お話なんだからもっと美形でいいと思います。私は美形のほうが観ていて楽しい。
・共感性羞恥を誘う展開のオンパレード。普通にキツい。「こういうことあるよね~」と共感していけるのがむしろこの映画の見所なのかな~とは想像しますが、それが苦手な人にとっては厳しい映画ですね。
・親子間の情報隠匿による対立、余計な問題の発生。物語全般でそんなのばっかり見かけるので飽き飽きしています。情報の非対称性以外で話を作って欲しい。
・少し前に自覚したことなんですが、ことあるごとに物が散らかる描写が私は苦手です。この映画で言えば、主人公が変身した結果としてあれこれ壊したり、交通が混乱したりとか。これも、私とは逆に、こういうパニック要素が好きな人は多いんだろうな……とは思います。
・それらの結果として、序中盤が本当に何も楽しくなかった。ひたすら苦しいばかりだった……。
・「親のいいなりにならなくていいよ!」というメッセージは分かるけど、「でも親はあなたを愛しているよ!」から抜け出せないのが前時代的だと思う。ディズニーピクサーの限界かも。「イヤな親からは逃げてもいい」まで発信できるようになって欲しい。あるいは逆に、古い作品のほうがそれを発信してた気もする……?露骨に毒親とかではなく、もともと家族仲は良好で、尊敬できる親なんだけど、それでもすれ違いはあるよね~というのが今風要素なのかな?
・少し前の「ミラベル」と、家族問題や子供にかかる期待の問題などで話題が被っている気がする。ミラベルはディズニーで、こっちはピクサーなので、テーマが被ってもいいとは思うし、たまたま私があまり間隔を空けずに観てしまったというのはあるけど、な~んか流行りのテーマをやってるだけなのかな~って気になる。家族全体で別に悪い人がいるわけではないというところも、設定が似通ってしまっている。上の項目で言及した今風要素ですね。あと主人公が眼鏡(でブサイク)なのもね……。私は眼鏡っ娘美少女主人公を見たいよ。