映画感想 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)』

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)(Amazon Prime Video)
(2022年11月25日現在、プライム会員特典で見放題)

上映時間114分。
2014年(日本では2015年)公開の映画。

 

あらすじ・概要

 実在の人物アラン・チューリングを描いた伝記映画。第二次世界大戦時にドイツ軍が用いた暗号機「エニグマ」を解読した功績を主として、アラン・チューリングの人生を描く。

 

評価・感想

総合評価:★★★★
面白さ :☆☆☆☆
すごみ :☆☆☆☆
手軽さ :☆☆☆
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)

 

 特に素晴らしいのは、この映画を通して、アラン・チューリングという人物およびその功績に興味が持てること。ただ、この映画が面白いのか、そもそも題材となった事実が面白いのかという議論は残る。映画という大衆娯楽の形で偉人への興味関心を導いた功績は間違いなく大きいし、映画としての品質も高く、すばらしい舞台セットで視覚的な情報をおおいに得られる点は他の媒体では得がたい。

 難点は、映画であるためにやはり一定の脚色があるらしいというところ。そして、物語作品である以上、アラン・チューリングの功績そのものというよりは、彼が直面したであろう人間関係の苦悩といったところが強調されている。

 この映画を観てひとたび興味を持ち、また当時の雰囲気について一定のイメージが持てさえすれば、あとは気になった事実をインターネット等で好きなように読み漁るほうがいっそう面白いということもありえると思う。そのくらい、アラン・チューリングの人生そのもの、そして功績そのものが数奇で面白い。そのことに興味を持たせてくれるだけでも意義がある映画でした。

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