概要・リンク等
ビビッドナイト
プラットフォーム:PC、Nintendo Switchなど
2021年発売
私はSwitch版をプレイ。
宝石となったキャラクターやアイテムを集めてパーティを作り、ダンジョンを突破するゲーム。
戦闘はターン制のオートバトル。プレイヤーはターンごとにアイテムを使って介入できる。
挑戦するたびに初期状態に戻ってパーティーを作り直すことになるけども、新しいキャラやアイテムをアンロックするガチャ(3択)があるため、少しずつ選択肢が広がっていくつくり。
※以下、未プレイの方の購入検討材料にもなるようストーリーに関する記述は控えますが、ゲーム内容についてネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。※
評価・感想
総合評価:★★★
面白さ :☆☆☆☆
すごみ :☆☆☆
手軽さ :☆☆☆ (1ダンジョンのクリアに1時間半くらい)
当ブログにおける作品の評価基準についてはこちら(別記事)
★4にしてもいいような気もするのだが、なかなか惜しいゲーム。宝石をテーマにしたビジュアルは好みだし、キャラクターもかわいらしい。運の要素が強いように見えて、プレイングでカバーできそうな調整になっていてしっかり面白い。ストーリーはあまり語られないが、設定はちゃんとあって完結するし、余計なものを省いたつくりは好印象。チュートリアル不足な印象もあったが、実際にやってるうちに理解できてしまったので、多少のゲーム慣れがあればここは大丈夫なのかもしれない。
いくらか明確に気になる点がある。UIはかなり独特で、画面の遷移や項目の選択がすべて1ボタンで済むようになっている(LRボタンとの組み合わせアリ)。これは良し悪しで、正直なところ、誤操作を起こしたことが1回や2回で済まないので、普通に十字キーで選択する形式のほうが私は嬉しかった。操作に慣れて何度も何度も周回する場合には優れたUIなんだろうと思う。
ただそもそも、何度も周回するにあたっていくつか問題がある。ゲームスピードの高速化オプションは、私がプレイした時点では実装されていたので助かったが、なんとアンロックガチャの中に入っていた。さすがにこれは、どこか序中盤のステージのクリア報酬として解放すべきではないか……。それに、もっと周回するのであれば、もう1段階の高速化が欲しいとも思った。
加えて何より、アンロックガチャが純粋に「アンロックすればするほど強い」という構造になっていないのが気になる。ランダムでキャラクターが並ぶショップを活用して、同じキャラクターを複数集めることが重要になるゲーム性なので、狙っている戦法に使わないキャラクターやアイテムは、アンロックしないほうが有利ということになる。これだと周回プレイしてガチャ用のアイテム(輝石)を集める意欲も落ち込むので、ガチャでアンロックしたキャラクターやアイテムについては、個別に排出ON/OFFの切り替えができたらよかったと思う。
1プレイがちょっと長い印象もある。ストーリーのエンディングが見られる「魔女の迷宮」あたりからがゲームの本番という感じだが、このあたりは1プレイに1時間半くらいかかる。もうちょっと1周が短いと気楽で良かった。1プレイあたりで手に入るアンロックガチャ用のアイテムが渋いのも気になる。未プレイのダンジョンをクリアする時はガチャ3回分のアイテムが報酬についたりするが、既プレイのダンジョンでは1回ガチャが回せるかどうか……。
アンロックガチャをもっとたくさん回せて、排出ON/OFFの切り替えができれば、デッキビルドゲーム的な要素も得て、もっと周回意欲が高まったと思う。ガチャが渋いことで、プレイヤーごとにアンロック状況が被りにくく、いろんな攻略が生まれる……みたいな狙いもあるのかもしれないが、「アンロックされてる中から一番強いキャラクターを集める」という作業的なプレイングが発生している側面もある。また、キャラクターはまだ選択の余地がありそうだが、アイテムについては防御的なアイテムを集めるのがどうやら圧倒的に強く、ここにもできれば構築の多様性が欲しかった。防御アイテムが強いという攻略情報を途中で仕入れたため、ガチャでのアンロックを少し寄せることができたが、これをせずに攻撃アイテムなどに偏ってアンロックしていたら、難易度がそこそこ跳ね上がっていた気がする……。
色々と惜しいところを書きましたが、総合評価としては十分いいゲームだと思います。2021年発売のゲームですし、もうアップデートはないと思いますが、かなり可能性のあるタイトルだと思います。続編に期待したいですね。